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【PICK UP】水不足に立ち向かうサステナブルなアイディア
PICKUP | 2022.04.11
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- #ソーラーパワー式天窓
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平日正午に世界のサステナブルニュースを配信しているPLUGO JOURNAL。日本ではまだ知られていない情報も多く伝えているが、その中から今回は「水」に関する記事をまとめて紹介しよう。
北半球はもうすぐ夏。水不足に立ち向かうサステナブルなアイディアで、生活に潤いを。
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海水を飲み水に変える「ソーラーパワー式天窓」
南米の国、チリで開発された「海水を真水に変える」天窓の話を紹介しよう。
日本と同じように海洋資源が豊富なチリだが、すべての社会インフラが民営化されている同国では水道や電気の料金が周辺地域と比べて非常に高く、それが原因でシャンティタウン(貧民街)への転居を余儀なくされる人が少なくない。
その現状を知ったHenry Glogau氏が開発したのは、なんと「海水を真水に変え、しかも発電までする」という天窓だ。しかも、ただ発明しただけでなく誰でも古いペットボトルがあれば自作できるものにすることで、多くの人を救おうとしている。
Henry氏の取り組みについての詳細は、ぜひ記事で確認してほしい。
大気から飲料水を作り出すソーラーパネル
次に紹介するのは「海水を真水にする」のではなく「大気から飲料水を取り出す」ソーラーパネルだ。
ソーラーパネルから得られた電力で大気中の水蒸気を圧縮しミネラルを加えて飲料水を作り出すこの装置は、アメリカ南西部に済む原住民族ナバホ族が住むエリアに設置されてテスト中だそうだ。
清潔な飲料水へのアクセスが簡単でない地域の人々をテクノロジーが救う。一つ前に紹介したチリの事例も同じく、これらは単に「エコ」な飲料水生成装置であるだけでなく、そのエリアに住む人々の生活、ひいては命のサステナビリティ(持続可能性)をも保証する素晴らしい取組みと言えるだろう。
インドの水不足を解決する古代建物「ステップウェル」
続いて紹介するのは、最新のテクノロジではなく「忘れられたテクノロジ」が現在になって飲料水の確保に役立っている事例である。
日本でも使われなくなった井戸を再生して防火用水や災害時の水源として利用する試みが進んでいるが、インドのそれはもっと大規模だ。
「階段井戸(ステップウェル)」とよばれるこの写真の建造物は、1000年前に作られて最近まで忘れられていた。が、その価値が再認識されているという。
世界初、海底に広がるサステナブルな農園で食糧危機に立ち向かう
最後にもうひとつ、最新テクノロジによる水資源の有効活用例を紹介しよう。
それは「ニモの庭」と呼ばれる海底農園だ。ファインディング・ニモの世界の話ではなく、現実に、海底に「農園」が作られているのだ。
その姿は、海水を真水に変える装置に加え、さまざまなセンサーや通信装置を備えたプラスチックの透明なドームだ。ジュール・ヴェルヌの「海底2万マイル」に登場する潜水艦、ノーチラス号を思い出すような海底の美しいハイテク装置の写真は、ぜひ記事で確認してほしい。