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大気から飲料水を作り出すソーラーパネル
ENERGY | 2021.12.09
世界中の水不足を解消できるかもしれない装置が開発された。
この装置はなんと、太陽光を利用して大気中の水蒸気から飲料水を作り出すことができるそうだ。
Zero Mass Water社によって開発され「Source Rexi Hydropanel」と名付けられている。
#Solar-Powered Panels Pull Water Out of the Air For Navajo Families Who Have None "the hydropanels—powered by off-grid solar energy—have fans that draw air in the atmosphere and push it through what’s called a hygroscopic #Sustainability #renewableenergy https://t.co/zDdcg7kUk9
— 🇺🇦Evan Kirstel #B2B #TechFluencer (@EvanKirstel) September 12, 2020
詳しい仕組みは、複数の特許取得済技術等で明らかにされていないが、まず、ファンが大気中の空気を吸い込み、吸湿機と呼ばれる装置に押し込む。そこから水蒸気が取り出され、凝縮されて液体となり、リザーバーに集められるそうだ。
集められた水にはミネラルが加えられ、理想的な味と成分になるという。あとは蛇口をひねるだけで、美味しい水を飲むことができる。さらにハイドロパネルはクラウドベースのネットワークに接続されており、その性能や品質を管理することもできるのだ。
2枚のパネルで、晴天時には1日4〜10リットルの水を生成し、60リットルまで貯蔵することもできる。その上、15年間は使用できるのだという。
アメリカの南西部に先住するインディアン部族ナバホ族の15世帯を対象に、初期実装プロジェクトが行われた。
このプロジェクトは、パブリック・ベネフィット・コーポレーションであるNavajo Powerと、Zero Mass Waterによって運営され、すでに好評を博しているようだ。
「長年、清潔な水を利用することができなかった私たちのコミュニティに、このようなシステムが導入されるのはとても嬉しいです」と、ナバホ族のMae Franklin氏は述べている。
この技術はすでに世界的に確立されており、政府や企業、開発組織とのパートナーシップを通じて、現在45カ国で何万人もの人々に清潔な飲料水を提供している。
「今回のプロジェクトは、水のない家が何千軒もある中で、これらの家庭にきれいな水を届けるための、より費用効果の高い方法です。当社は、大規模なクリーンエネルギープロジェクトの開発に注力していますが、パンデミックがもたらす脅威を軽減するためにも全力で支援したいと考えています」とNavajo Power社の社長であるClara Pratte氏は述べている。
Source :Solar-Powered Panels Pull Water Out of the Air For Navajo Families Who Have None