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EVの充電器はどこにある?|充電ステーションの検索方法やアプリを紹介

EV充電 | 2025.10.03

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EVの充電器はどこにある?|充電ステーションの検索方法やアプリを紹介

「電気自動車(以下、EV)はどこで充電したらよいのだろう」「外出先で充電器をどうやって探すの?」など、EVを検討している方や初心者の方のなかには気になる方もいるでしょう。EVは自宅に充電器を設置する以外に、外出先の充電ステーションを利用できます。

当記事では、充電器の基礎知識から、充電ステーションの検索方法やおすすめのアプリをご紹介します。まだEVを購入するか悩んでいる方にもわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

EVの充電器は主に2種類

EVの充電器は、大きく分けて普通充電器と急速充電器の2つです。近年は、家庭用電池としても活躍するV2Hも注目が集まっています。ここでは、それぞれの特徴と合わせてメリットやデメリットを解説します。

普通充電器

普通充電器とは、100Vまたは200Vの交流電圧を利用してEVを充電する装置です。自宅充電や宿泊施設、オフィスビルなど滞在時間が長い場所に適しています。国内で流通しているEVのほとんどは充電口は2つ用意されており、小さい充電口に普通充電器を差して充電します。

メリット

普通充電器の最大のメリットは、設置費用が比較的安価で、家庭用の電源を活用できる点です。夜間や仕事中など長時間車を停めている間にゆっくりと充電できるため、バッテリーへの負担も少なく、EVの長寿命化につながります。特に、料金プランを深夜料金が安いものや割引がきくプランにすれば、より電気料金を抑えられるでしょう。

デメリット

普通充電器のデメリットは、充電に時間がかかることです。充電時間は、車種やバッテリーによるものの、満充電に7~8時間かかるのが一般的なため、急な外出や長距離ドライブの合間の充電には向いていません。

急速充電器

急速充電器は、普通充電器よりも高出力の30〜100kW超でEVを充電する機械です。コネクタを充電口の大きいほうに差し込みます。

メリット

急速充電器のメリットは、充電にかかる時間が短いことです。機械によって30〜100kW超で出力し、30分~1時間で80%の充電ができます。そのため、SAやPA(サービスエリア・パーキングエリア)、コンビニのように短時間滞在する場所に設置されます。ドライブ中の食事や休憩時間など移動中の経路充電に役立つほか、緊急時にも短時間で充電でき安心です。

デメリット

急速充電器は、短時間で電気を送り込むためバッテリーにかかる負荷が大きくなります。大きな負荷は、バッテリーの劣化を早める原因です。バッテリーの交換には高額な費用がかかるため、できるだけ長く使用するためには、急速充電器の頻繁な使用は避けたほうが無難です。

 

また、急速充電は充電料金が高いこともデメリットです。充電料金が普通充電に比べて高めに設定されている場合が多く、ランニングコストがかかる点も注意しましょう。

【番外編】V2H

V2Hは、EVに充電するだけでなく、家庭に電気を送り活用できるシステムです。災害時や非常時でもEVに貯まっている電気を活用できる点から注目されています。

V2Hについて詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください。

V2Hとは?仕組み・メリットをわかりやすく解説|電気自動車の電気を家庭で賢く活用

用語集:V2H

メリット

V2Hの大きなメリットは、家で電気が使用できなくなった場合の非常用電源になることです。災害時や停電時にもV2Hから家庭に電気を供給できます。

 

さらに、V2Hの多くは普通充電器より充電スピードが速い機種もあり、効率的な運用が可能です。お住まいの地域によっては、設置に補助金が受けられる場合もあります。

デメリット

V2Hの導入には、高額コストがかかる点がデメリットです。普通充電器を自宅に設置する際は数十万円で済むものの、V2Hの場合は100万円前後かかる場合もあります。

 

設置費用は高額ですが、多くの場合は最大45万円の補助金を適用してカバーできます。V2Hを設置するためには、事前にお住まいの地域ではどのような補助金が適用されるのか確認しておくとよいでしょう。

 

V2Hの設置費用について詳しく知りたい場合は、以下の記事がおすすめです。

V2Hの価格と設置費用は?補助金情報やおすすめ機種も解説

EVの充電器はどこにある?

EVの充電器は、さまざまな場所に設置されています。ガソリンスタンドを利用する従来のガソリン車とは設置場所が異なるため、チェックしておきましょう。

自宅

EVの基礎充電は一般的に自宅で行います。株式会社e-Mobility Poweによると、自宅に何らかの充電設備があるオーナーが68%です。自宅が戸建かマンションかによって、充電器の設置方法が異なるので解説します。

戸建の自宅駐車場

戸建に住んでいる場合は、EVを購入するときに自宅の駐車場に充電器を設置するケースが増えています。コンセントタイプの充電器を壁に設置して、自宅で過ごしている間に充電を行っている方が約6割です(参考:経済産業省)。

自宅での充電は充電ステーションへ行く手間を省けるうえ、充電にかかる費用も抑えられます。そのため、EVを購入する際は、自宅に充電器を設置しておくほうがよいでしょう。

充電設備を自宅に設置する際の、種類や金額が気になる方は以下の記事をチェックしてみてください。

EV充電設備を自宅に設置するには?気になる費用や注意点を解説

マンションの駐車場

マンションに住んでいる場合は、充電器が設置されているかどうかで充電方法が変わります。入居しているマンションに充電器が設置されていれば、基礎充電が可能です。現状、マンションの駐車場は共用部にあたるため、設置されていないマンションも多くあります。

しかし今後、マンションへの充電器の設置は進む予定です。東京都では、2025年4月以降、都内で新築されるマンションにEV充電器設置を義務化しました。マンションの駐車場に設置するEV充電器には補助金も適用されます。そのため、今後はEV充電器が設置されるマンションも増えるでしょう。

マンションに充電器がない場合の対応について気になる方は以下の記事がおすすめです。

マンションにEV充電器がなくても大丈夫!充電問題を解決する方法を解説

外出先の充電ステーション

自宅以外で充電をする必要がある場合は、外出先で充電ステーションを探しましょう。外出先では、ガソリン車がガソリンスタンドで給油するのと同様に、EVは充電ステーションへ行き充電します。ここでは外出先にある主な充電ステーション設置箇所を項目別に紹介します。

なお、充電ステーションの使い方やマナーについて知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください。

電気自動車(EV)充電ステーションの使い方は?知っておきたい料金やマナーも解説

商業施設の駐車場

ショッピングモールやスーパー、デパートなどの商業施設の駐車場に設置されているEVの充電器が増えています。買い物や食事など、施設で過ごす時間を利用して効率的に充電できるのが大きなメリットです。

施設によっては普通充電器だけでなく急速充電器も設置されており、ニーズに合わせて充電器を選択できます。

高速道路のSA・PA(サービスエリア・パーキングエリア)

 高速道路のSA・PA(サービスエリア・パーキングエリア)にもEVの充電器が設置されています。特に急速充電器が多く、長距離移動中でも短時間の休憩を利用して充電が可能です。

SAやPAの充電器は24時間利用できる場合が多く、ドライブや旅行の際にも安心してEVを利用できます。ただし、混雑時には待ち時間が発生することもあるため、事前に充電ステーションを検索できるアプリなどを利用して、空き状況を確認すると便利です。

ホテルや旅館などの宿泊施設

ホテルや旅館などの宿泊施設でも、EVの充電器設置が進んでいます。宿泊中にゆっくりと充電できるため、翌日の移動も安心で、バッテリーにも優しい充電が可能です。

 

特に観光地や温泉地の宿泊施設では、EVユーザー向けのサービスとして充電器を導入するケースが増えています。事前に予約が必要な場合や、台数が限られている場合もあるので、宿泊先を選ぶ際は充電器の有無や利用条件を確認しておくと電欠リスクを抑えられて安心です。

EVの充電器規格

日本国内で使用できるEV充電の規格は、主に普通充電器の「J1772」と急速充電器の「CHAdeMO」です。そのほかに、テスラのスーパーチャージャーが普及しています。ここでは、それぞれの規格について解説します。

普通充電:J1772

J1772は、日本とアメリカで標準的に使われているEV・PHEV用の普通充電器の規格です。主に3kW〜6kW程度の出力で、AC100Vまたは200Vの電源を利用します。家庭や宿泊施設など、長時間駐車する場所での充電に適しており、設置コストが低く、安全性にも優れている点がメリットです。

急速充電:CHAdeMO

CHAdeMOは、日本発の急速充電規格で、主に直流(DC)を用い、50kW以上の高出力で短時間に充電が可能です。30分程度でバッテリー容量の約80%まで充電できます。そのため、遠出や急ぎの充電時に活躍し、国内で流通している多くのEVやPHEVが対応しています。

CHAdeMOについて詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしておきましょう。

CHAdeMOとは?電気自動車(EV)の急速充電規格を徹底解説

用語集:CHAdeMO

急速充電:スーパーチャージャー

スーパーチャージャーは、テスラが開発した超急速充電規格です。テスラ独自に開発したもので、自社で世界へ拡充しています。

CHAdeMOの倍以上の電力を出力でき、充電する時間が短いのが特徴です。2025年6月現時点、日本国内では1050のスタンド数があります(GoGoEV調べ)。

テスラについて知りたい方は以下の記事がおすすめです。

テスラ EVの魅力を徹底解剖!ラインナップを一挙公開

用語集:Tesla

充電ステーションの検索方法

充電ステーションの位置はウェブサイトやアプリなどで確認ができます。時と場合に応じて使い分けると便利に活用できるでしょう。

ウェブサイト

充電ステーションを検索するのに便利なのが、ウェブサイトです。ウェブサイトを運営している企業は、ニュースサイトやYouTubeのような別の媒体でもEVについて紹介している場合が多く、検索以外の機能も豊富です。以下では、おすすめのサイトを2つ紹介します。

GoGoEV

日本全国の充電ステーションを検索できる「充電スタンド情報共有サイト」を探しているなら、GoGoEVがぴったりです。EV関連のニュースやコラムが豊富なので、最新情報をチェックしたい方にも向いています。
無料でメンバー登録ができ、メンバーになると、充電ステーションの口コミや写真、充電記録の投稿が可能です。充電ステーションを利用する際にユーザーの認証や決済を行う充電サービスに登録するとステーションの絞り込みも簡単になって便利です。また、登録会員のみが利用できる機能は随時配信されます。

EVsmart

EVsmartは、車種を指定して最適な充電ステーションを検索できる便利なサイトです。車種の指定は任意ですが、愛車が確実に充電できるステーションを探せるため、安心感があります。
EVとプラグインハイブリッド(PHEV)どちらも対応しており、利用可能時間や料金など、知りたい情報がコンパクトにまとめられているのもうれしいポイントです、ブログやYouTubeも運営していて、国内外問わずあらゆる車種の情報を展開し、口コミの情報も豊富です。

アプリ

スマートフォンやタブレットなどにアプリをダウンロードすると簡潔に充電ステーションが検索でき、自分にぴったりの場所をすぐに見つけたい方に最適です。ここではおすすめのアプリを2つピックアップして紹介します。

Myプラゴ

Myプラゴは、充電ステーションの検索に加えて、目的地までの経路に充電スポットを自動で組み込む「充電ルートナビ」機能を備えたアプリです。 EV充電ステーション運営をはじめ、EVユーザー向けのアプリを開発しているプラゴのアプリで、車室を予約する機能もあります。
予約や決済、便利な充電ステーションを経由してのルート案内が使える「Myプラゴ」について詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。

Myプラゴ

EVカーナビ by NAVITIME

現在地から充電ステーションまでのルートを案内してくれるナビ機能が特徴的なのが、EVカーナビ by NAVITIMEです。そのほかのアプリは、ルート案内にGoogleマップやAppleのマップに遷移しますが、EVカーナビ by NAVITIMEはそのまま案内を開始します。
また、高速道路の利用の有無や料金、到着時間などに合わせてルート変更も可能です。

高速充電なび

高速充電なびは、高速道路にある充電ステーションの情報に特化したアプリです。SAやPAで充電渋滞を避けたい方に重宝されるでしょう。
上り線・下り線に合わせて、充電ステーションの混雑状況や空き情報がわかります。高速道路に入る前にアプリを起動させておけば、リアルタイムで充電器の利用状況を表示してくれます。

EV充電器の気になる今後は?

EVの充電器は、技術革新により高速・高効率化が進んでいます。国の支援もあり、利便性や普及率が年々向上しているため、今後への期待を高めている方が多いでしょう。ここでは、EV充電器のこれからについて解説します。

高出力化で充電時間がさらに短縮

2023年10月に経済産業省が発表した資料によると、EV普及促進のため150kW級の高出力急速充電器の導入が進められています。
高速道路のように充電ニーズの高い場所では、主に90kW級以上の高出力充電器の設置が進められています。特に利用者の多い場所では150kW級の超急速充電器を導入する予定です。
従来の50kW級の急速充電器に比べて大幅に充電時間を短縮できるため、長距離移動や商用車への対応が期待されています。今後もさらなる高出力化が予定されており、利便性の向上に寄与するでしょう。

補助金制度で設置しやすさはそのままに

国土交通省や経済産業省は、EV充電インフラの拡充を目的に、充電器の設置にかかる費用の一部を補助する制度を実施しています。2025年度もEVの充電器設置には国の補助金が交付され、普通充電器は本体費用の50%・工事費100%、急速充電器にも多くの設置費用が補助されます。
ただし、補助金制度は、戸建てなど個人宅の充電器の設置については対象外です。個人宅では、V2H機器設置時のみ最大45万円の補助金が受けられます。対象となっている商業施設や集合住宅、公共施設などでは今後も設置しやすい状況が続くでしょう。
東京都を含む一部の自治体では、独自に戸建て向け充電器設置の助成制度を実施している場合もあります。お住まいの地域の最新情報を確認しておくとよいでしょう。

続々と増加する傾向

EVの充電器は、今後ますます増加する傾向です。2025年3月末時点で日本国内のEV充電ステーションの数は2万5,890拠点となり、前年同月比で約4,500拠点増加しました(GoGoEV調べ)。
これは、2023年度の年間増加数と比較して約2.6倍のペースにあたります。宿泊施設やレジャー施設など目的地充電の拡充も進み、今後も高い増加傾向が続くと見込まれます。

EVの充電器によくある質問

EVの充電器に関する疑問は多く、寿命や天候時の利用、導入前のポイントなどがよく問われています。ここでは、代表的な質問とその回答を見ていきましょう。

充電器の寿命はどれくらいですか?

EV充電器の寿命は7〜8年です。しかし、この寿命は法定の耐用年数であり、実際には10年程度持つ場合もあります。
EVの充電器の寿命は、使用方法や環境の条件によっても異なるため一概には言えません。メーカーやモデルごとに推奨される交換時期や保守サービスも異なるため、導入時に確認しておくと安心です。

雨や雪の日も充電はできるの?

EVの充電器は防水設計されているため、雨や雪の日でも基本的に充電できます。ただし、濡れた手でプラグを抜き差ししないことや、プラグやコネクタが濡れた場合は乾いた布で拭き取るなど、安全のための注意が必要です。
なお、落雷や暴風雨の際は感電や火災のリスクがあるため、充電を控えましょう。

充電器の導入前にチェックしておきたいポイントは?

充電器を導入する前に、設置ができるかどうかを必ず確認しましょう。特に集合住宅では、管理組合やオーナーの許可、共用部の利用可否も重要です。
自宅や集合住宅でEVの充電器を設置する際は、以下のポイントを確認しましょう。

1,ブレーカーが200Vに対応するか
2,設置場所とブレーカーが15m以上あり配線工事が必要か
3,補助金は利用できるか(集合住宅は補助金対象、戸建てはV2H設置時のみ対象)
4,購入予定の車種が対応しているか
5,電気プランの比較

まずは、安全性や使いやすさ確保のため、専門業者への相談がおすすめです。

EVの充電器はサイトやアプリでサクッと検索してスマートに利用しよう

当記事では、EV充電器が設置されている場所から、充電ステーションの探し方まで紹介しました。EV充電器の設置場所は、大きく「戸建ての自宅」「マンションの共用駐車場」「外出先の充電ステーション」の3つに分けられます。
外出先で充電ステーションを探すときは、サイトやアプリの活用がおすすめです。なお、よりスムーズに充電を行いたい場合は、「Myプラゴ」を活用しましょう。「Myプラゴ」は検索機能だけでなく、目的地に向かいながら充電器を経由するルートを紹介する「充電ルートナビ」があります。60分間の取り置きや簡単に決済ができるなど、その他の機能も魅力的なので、ぜひ一度検討してみてください。

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