EV用語辞典
放電
ホウデン放電とは、蓄電池に蓄えた電力を外部へ供給するプロセスです。放電は、電気自動車(以下、EV)や家庭用蓄電池、産業エネルギーシステムで活用されています。近年はV2X(Vehicle to Everything)技術が進化し、V2H(家庭への放電)、V2G(電力網への放電)、V2L(家電・外部機器への放電)など、EVを電源として活用する場面が広がっている傾向です。
放電の活用メリットは、以下のとおりです。
- 災害時のバックアップ電源(V2H):停電時にEVのバッテリーを使って家庭やオフィスへ電力供給ができる。非常用電源としても活躍。
- 電力の需給バランスを最適化(V2G):電気代が高い時間帯にEVの電力を活用し、電気を使わない時間帯にEVに充電することで、無駄なく電力を活用できる。電力不足や過剰供給を防ぎ、電力網の安定化やコスト削減につながる。
- カーボンニュートラルの推進:EVの放電を活用すれば、化石燃料による発電を削減し、CO2排出削減に貢献できる。再生可能エネルギーと組み合わせれば、より持続可能なエネルギー利用が可能。
放電は、蓄えた電気をすべて放出できるわけではありません。放電の過程で電気のロスが10パーセント程度発生することが課題となっていました。しかし近年は、蓄電池の技術も進化し、電気のロスも減少している傾向です。今後も、放電技術の高精度化や高速化に期待が寄せられています。