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冬の長瀞の
旅情を楽しむ
夏には観光客で賑わう長瀞も、冬は静かに楽しめる。
時が止まったような旅情を味わう朝のサイクリングに。
凍るような朝に
日の出と合わせて目を覚ますと、気温はマイナス5℃だった。
ここでも活躍したのは、EVの電力を活かした電気毛布だ。想像よりもずっと消費電力は小さいわりに、シュラフと組み合わせれば真冬の長瀞の夜でも快適に過ごせる力を発揮する。
まずはコーヒーを入れよう。豆はハンドミルで挽いて、お湯は電気ケトルで沸かす。冷たい澄んだ朝の空気に響く豆を挽く音が心地よい。
「歩ける天然記念物」
岩畳へ自転車で
ここで、積んできた私の愛車、電動自転車の出番だ。
いつもは都内を忙しく移動する彼に、この静かで冷たく、澄んだ空気の中を走らせてやりたかったのだ。もちろん、バッテリーは充電済み。Tesla Model Xから少しだけ分けてもらった。
ここ「岩畳」は8500万年前の地層が顔を出して作られており「地球の窓」とも呼ばれる。有名な長瀞のライン下りのスタート地点でもある。夏は多くの観光客で賑わうここも、いまは私ひとり。
夏の賑わいが遠のき、
冬の旅情が味わえる
商店街に
この岩畳と長瀞駅から続く商店街は階段で繋がっている。
どこか懐かしくなるような旅情をたたえた静かな通りを自転車を押しながらゆっくり歩くと、古い記憶が蘇ってくるようだ。
古い友人が「寂しくなるために、一人旅をしている」と言ったことがある。
にぎやかな街に暮らしていると、この旅情が生む「寂しさ」とは縁遠くなってしまうが、冬の長瀞ではたっぷり楽しめる。
EVキャンプなら、
ギアの片付けも身軽に
岩畳と長瀞駅前の通りを散策し、自転車でキャンプ地へ戻る。
そろそろチェックアウトして車を出さなくてはいけない時間だ。電動自転車を気兼ねなく使えるEVキャンプの楽しさを実感しつつ、キャンプサイトを片付けて町へ出る準備をする。
EVキャンプは、電力を併用できるのでキャンプギアが少なくて済むのも大きなメリット。
さっと片付けて、町の人々に会いに行こう。