EVに乗ってみると、それが「車輪のついたコンピュータ」だと感じます。なんだかとても、頼れる気がするんですよね。
でもご注意を。EVならではのピンチもあるようです…。
充電はマナーを守って
EVユーザーなら、この光景は「あるある」なんじゃないでしょうか?
EVに使われているリチウムイオンバッテリーは、その性質上、80%ほどまでは30分で急速に充電することができ、100%まではゆっくりになります。
自宅のEV充電器を使っていれば、夜から朝まで繋ぎっぱなしでももちろん問題ないのですが、ショッピングモールなどの公共充電器では30分ほどで次の方に譲るのがマナーです。
お買い物が楽しくても、30分経ったら充電器まで戻って次の方に譲りましょうね。
寒さはEVの敵?
寒さはEVの敵、とよく言われます。
その理由は大きく分けて2つ。1つは、低温環境ではバッテリーの効率が落ちて航続距離が短くなってしまうというものですが、この問題は技術の発展によってかなり改善されてきました。
しかしもう1つをすぐに解決するのは難しいでしょう。
それは、エアコン問題。
熱をほとんど発生させないEVモーターは、エンジンと違いその熱を暖房に転用することができません。
余計な熱がでないということは、エネルギー効率がよくエコであるということ…なのですが、それと引き換えに使うことになるエアコンの消費電力は大きく、EVバッテリーに大きな負担をかけてしまいます。
そのため、エアコンをOFFにして厚着でEVに乗っている人も多いのだとか。
しかし、世界でもっともEVが普及している国が北欧・ノルウェーであるのもまた事実。つまり、街中でいつでも充電できる環境さえあればこの問題も解決できるということです。
まだまだ発展途上の日本のEV充電環境。PLUGOが推進する「目的地充電」も含めて選択肢が増えていくことを願っています。寒い車内は寂しいですもんね……。
EVキャンプは気を付けて
EVキャンプは快適なものです。
とても荷物には入れられないような巨大バッテリーが常に傍らにある状態ですから、遠慮なく電力を使うことができます。シガーソケットから充電可能なモバイル電源をあわせて使えば、キャンプしながら電子レンジだって使えるくらいです。
でも、冬は注意してください。
EVに使われている充電池は、スマホなどにも使われている一般敵なリチウムイオン電池です。その特徴として「寒さに弱い」というものがあります。
極端な低温環境に置いておくと、ただそれだけで(車の電源をオフにしていても!)バッテリーを大きく消費し「自宅100%付近まで充電してから出発したのに、翌朝には残り20%を切っている… 」なんてことも普通に起こりえます。
バッテリーの性能を維持するために自動でオンになるヒーターや、スマート機能のために常時オンになっている通信コンポーネントなども、低温環境では大幅な電源消費の原因になりえます。
冬のEVキャンプにはご注意を…