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電気自動車(EV)をレンタカーで体感してみよう|気になる料金も解説

EV | 2025.10.31

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電気自動車(EV)をレンタカーで体感してみよう|気になる料金も解説

「電気自動車(以下、EV)に興味があるけど、実際に乗ったことがない…。」という人は多いのではないでしょうか?車の購入には高額な費用が必要ですが、レンタカーなら気軽かつリーズナブルにEVを利用できます。

近年、EVを扱うレンタカー会社も徐々に増えています。EVの走行性能や充電の方法を体感してみたいという人には、レンタカーがぴったりです。一度運転しておくと、EVにシフトする際も操作や充電など不安なく使用できるでしょう。

当記事では、EVレンタカーのおすすめ車種や料金体系、注意点など、安心して利用するためのポイントを解説します。EVの魅力をレンタカーで体感してみましょう。

レンタカーでEVを選ぶ理由

「EVとはどんなものだろう?」という興味を持った人は、まずEVレンタカーで試乗してみるのも一案です。レンタカー会社によっては、時間単位でリーズナブルにEVをレンタルできるため、お試しでの走行にぴったりです。ほかにもレンタカーでEVを選ぶ理由をまとめました。

試乗よりも長く体感できる

レンタカーでは、ディーラーでの試乗では味わえない、より長時間の走行体験が可能です。EV特有の滑らかな加速や静音性を、時間をかけて運転することで実感できるでしょう。

また、EVの走行距離や1kWhの電力で走れる距離を表す電費の実感も得られるため、EV購入後のギャップを減らし、納得したうえでの判断が可能になります。EVの購入を検討している方には、特に有益な手段といえるでしょう。

普段の走行パターンに合うかを検証できる

レンタカーでEVを利用すれば、通勤や買い物、週末のドライブなど、日常的な移動パターンの中で、1度の充電でどれぐらい走行できるか、どのぐらいの頻度で充電が必要かをリアルに体感できます。また、充電タイミングの通知も確認できるため、EVが自分の暮らしに合っているかどうかを見極める手助けになるでしょう。

レンタカーでは、自宅周辺の充電インフラや充電方法を実際に試すチャンスともいえます。EVの購入前にEVライフをシミュレーションする手段として非常に有効です。

最新モデルに触れられる可能性も

レンタカーでは、話題の新型EVがいち早く導入されることもあり、最新モデルに気軽に触れられる貴重な機会となります。

各メーカーが続々と新型EVを投入するなかで、最新の性能や先進的な機能、安全装備を実際に体験できるのは大きな魅力です。普段なかなか乗ることのない高性能モデルに触れるチャンスともいえるでしょう。

レンタカーにおすすめのEV

レンタカーに採用されているEVはまだ少ない傾向ですが、今後EVの普及や車種が増えるにつれて徐々に充実するでしょう。ここでは、レンタカーで利用できるEVを解説します。

日産サクラ

2023年度に国内で最も販売された軽EVで、軽クラスならではの小回りの良さが人気です。軽クラスとはいえ、EV特有の力強いトルクは軽ターボ車の約2倍(195Nm)あり、小気味よい加速感やスムーズな発進を味わえます

サクラは、満充電での航続距離が180kmと、街乗りや近距離ドライブ向けのEVです。コンパクトですが、車内はガソリンタンクがない分、広々としています。特に後部座席の足元の広さは、ガソリン車にはない空間的な余裕を感じられるでしょう。EVレンタカーの中でもサクラは料金がリーズナブルなので、手軽に利用できることも魅力です。

日産リーフ

リーフは2010年に登場した量産型EVです。レンタカーにもよく採用されています。普通車サイズのクラスで、安定した走行が魅力です。

リーフの航続距離は、1充電あたり450km(60kWhバッテリー搭載車の場合)で、長距離ドライブにもおすすめです。ラゲッジスペースの凹凸が少ないのもEVならではの特徴に加え、リーフのラゲッジスペースはさらに容量が大きいメリットがあります。ゴルフバッグも横置きで2セット置ける広さのため、荷物の多いレジャーや旅行にもおすすめのEVです。

スバル ソルテラ

ソルテラは、スバルとトヨタが共同開発したSUVタイプのEVです。トヨタが提供する高度運転支援機能をベースに、スバル仕様の先進運転支援技術が搭載されています。また「X-MODE」は、モーターの力強いトルクと素早いレスポンスを活かして4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールするため、悪路もいとわない走行が可能です。

バッテリー容量が71.4kWhと大きいソルテラは、航続距離が487~567kmと長めです。長距離走行が可能なため、旅行やアウトドアを楽しみたい方におすすめのEVです。

EVレンタカーの利用料金

レンタカー利用料金は、利用する会社、レンタルする時間、車種によって異なります。利用料金のほかに、保険料が追加になる場合もあります。主なレンタル会社の料金を以下にまとめました。

ニッポンレンタカー

ニッポンレンタカーは、国内で業界第3位の規模を誇る老舗のレンタカー会社です。その長年の実績と規模の大きさから、豊富な車種ラインナップと信頼性の高いサービスを提供しています。

12時間 24時間
車種 一般料金 会員料金 一般料金 会員料金
日産 サクラ 6,160円 5,830円 8,030円 7,590円
日産 リーフ 13,090円 11,770円 16,610円 14,960円
スバル ソルテラ 13,970円 12,540円 17,820円 16,060円

(価格は2025年7月時点 消費税込 )

全国で幅広い対応をしているニッポンレンタカーは、利便性やサービスの充実を重視する方におすすめです。 

日産レンタカー

日産レンタカーは、全国に約345店舗を展開しています。主要駅や空港近くにも店舗が多く、利便性が高いのも特徴です。

12時間 24時間
車種 一般料金 会員料金 一般料金 会員料金
日産 サクラ 8,030円 7,628円 9,790円 9,300円
日産 リーフ 16,390円 11,473円 20,570円 14,399円

(価格は2025年7月時点 消費税込 )

最新の日産車に手軽に乗れるのが魅力です。安心のメーカー直営で、快適なドライブを楽しめます。

トヨタシェア

トヨタシェアは、全国のトヨタ販売店やレンタカー店舗を中心に展開されており、個人・法人問わず幅広い利用者に支持されています。

車種 12時間 24時間
トヨタ bz4x 21,780円 27,720円

(価格は2025年7月時点 消費税込 )

安定した料金と手厚いサポートが魅力のトヨタシェアは、安心してEVレンタルを始めたい方におすすめです。

ニコニコレンタカー

ニコニコレンタカーは、格安が魅力で日本全国に約1,448店舗(2025年時点)を展開する「生活レンタカー(低価格で日常利用しやすいレンタカー)」です。

車種 12時間 24時間
日産 サクラ 4,200円 5,200円
日産 リーフ 7,920円※ 9,790円※

(※店舗によって利用料金が異なります。価格は2025年7月時点 消費税込 )

ニコニコレンタカーは低価格で手軽に利用できるため、コストを抑えたい方に特におすすめです。

利用料金やレンタル時間は、店舗や車種によって変動があるため、予約前に公式サイトや店頭で最新の情報を確認しましょう。

EVレンタカーのメリット

EVをレンタカーで利用する前に知っておきたいポイントをまとめました。ここでは、まずメリットを解説します。

ガソリン車に比べて走行コストが抑えられる

EVレンタカーは、ガソリン車のレンタカーに比べて走行にかかるコストを抑えられます。ガソリン車の場合、一般的に移動中にかかる燃料代はその都度自己負担になりますが、EVレンタカーでは、基本料金に含まれていることも多いです。

利用中に充電が必要になった場合は、車両と共に貸し出される充電カードを使って充電します。走行距離に応じて充電ステーションで簡単に充電ができるため、燃料費の心配なく安心してドライブが楽しめるでしょう。

EVの充電にかかるコストは、以下の記事で解説しています。

内部リンク:EV vs ガソリン車:充電・給油コストの比較で見えるEVの経済性

電気を使ったアウトドアが楽しめる

電気を使ったアウトドアが楽しめる点も、EVレンタカーのメリットです。多くのEVは、車内に100Vコンセントが装備されており、屋外で電気ケトルやホットプレートなどを手軽に使用できます。

また、EVの大容量バッテリーを活用すれば、冬場の車中泊もエアコンを使って快適に過ごせるでしょう。こうした機能で、自然の中でも快適で便利なアウトドア体験を実現できるのがEVレンタカーの魅力です。

環境に配慮したドライブが楽しめる

EVレンタカーは、環境に配慮したドライブを楽しめます。エンジン音がないため、車内外ともに静かで騒音の心配がありません。周囲の環境に配慮した静かな走行は、移動そのものをより快適でサステナブルな体験に変えるでしょう。また、EVは走行中にCO2を排出しないため、地球温暖化対策にも貢献できます。

静粛性・走行性能・エコの三拍子がそろったEVならではの魅力を、気軽に体験できるのがレンタカーのメリットです。

EVレンタカーのデメリット

EVレンタカーは環境に優しい一方で、航続距離や充電時間などの課題もあります。ここでは、EVレンタカーの利用前に知っておきたいデメリットをまとめました。

利用料金がやや割高

EVレンタカーの利用料金は、ガソリン車に比べてやや割高になる傾向です。軽自動車クラスのEVでも、24時間レンタルの場合で数百円程度高く設定されています。車両のクラスが上がると料金差はさらに広がりやすく、ミドルクラスのSUVではガソリン車より数千円高くなるケースもあります。

コスト面を重視する利用者には割高に感じられることもあるでしょう。走行コストの安さや返却のスムーズさなど、ほかのメリットと比較して検討することが重要です。

航続距離が短い

EVレンタカーは、ガソリン車に比べると航続距離が短いこともデメリットです。一部モデルでは500kmを超えるEVもあります。例えば普通車クラスの日産リーフの航続距離は、約400km程度にとどまります。

さらに、充電ステーションの数は、年々増えているとはいえ拡大の途上です。特に地方では、都市部に比べて充電ステーションを探すのに時間がかかることもあります。長距離の移動や地方での利用では、計画的な充電が必要となる点に注意が必要です。

内部リンク:電気自動車の航続距離は一充電でどのぐらい?気になる電欠対策も解説

充電に時間がかかる

充電に時間がかかる点もEVレンタカーのデメリットのひとつです。バッテリー容量にもよりますが、普通充電では満充電までに数時間から半日程度かかります。また、急速充電を利用しても80%ほどの充電に約30分かかるのが一般的です。

EVの充電は、ガソリン車の給油に比べるとどうしても時間がかかるため、長距離移動や急ぎの予定がある場合には不便を感じることがあるでしょう。充電をスムーズにするためには、事前に充電ステーションの使用状況を確認し、車室の予約が得策といえるでしょう。

以下の記事では、充電マップアプリの活用法を解説しています。

内部リンク:EVライフをもっと快適に!充電マップアプリの選び方と活用術

取り扱い店舗が少ない

EVレンタカーは増加傾向にあるものの全国的に普及しているとはいいがたく、取り扱いのある店舗数は限定的です。選べる車種も、ガソリン車に比べると少ないでしょう。特に地方では、EVを取り扱う店舗自体が限られているのが現状といえます。

希望のEVをスムーズにレンタルするためには、レンタカー会社の公式サイトで事前に情報を調べ、なるべく早めに予約することが重要です。

EVレンタカーの注意点

EVレンタカーは、環境に優しいドライブが楽しめますが、ガソリン車とは異なる特徴があります。ここでは、EVで快適なドライブを楽しむために押さえておきたい注意点をまとめました。

乗り捨て利用は難しいと心得ておく

レンタカーでは、貸し出しされた店舗とは別の店舗に返却する「乗り捨て」のサービスを利用できることがあります。しかし、EVレンタカーを取り扱う店舗はまだ少ないため乗り捨てでの利用は難しいでしょう。

 

今後、EVが普及するにつれて乗り捨てで利用できる可能性は高いです。しかし、乗り捨てには車両を元の店舗に戻す回送費や人件費がかかるため、ガソリン車と同様に乗り捨ての手数料は高めの設定が予想されます。

充電に時間がかかることを把握しておく

充電に時間がかかることは、EVの最大の注意点といえるでしょう。急速充電でも約30分、普通充電なら数時間かかる場合もあります。

EVでのドライブは、あらかじめ充電時間を考慮して食事や休憩のタイミングに充電を組み込むことが重要です。計画的に充電時間を確保し、時間に余裕をもつことで、スムーズでストレスの少ないドライブが楽しめるでしょう。

充電時間を効率よく使うポイントは、以下の記事でも解説しています。

内部リンク:EV(電気自動車)の充電時間は?効率よく充電するポイント5選

充電する場所やタイミングを計画しておく

EVレンタカーで遠出する際は、充電する場所を事前に計画しておくことが重要です。「計画」と聞くと大変そうなイメージがありますが、充電アプリを使えばスムーズにできます。充電アプリでは、目的地や途中の充電ステーションの場所だけでなく、混雑状況の把握も可能です。

充電アプリ「Myプラゴ」は、充電ステーションの利用状況の確認やルート案内、車室の予約までスムーズにでき、効率よく充電できます。詳しくは、以下の記事をお読みください。

内部リンク:EVライフの充電計画|EVで長距離ドライブを安全に楽しむ方法

故障や電欠などトラブルの対応方法を確認しておく

EVレンタカーを利用する際は、故障や電欠などトラブル時の対応方法を事前に確認しておきましょう。特に寒い季節は、暖房の使用で航続距離が短くなることもあるため、走行計画に注意が必要です。

万が一、電欠になった場合に備えて緊急連絡先を把握しておくと安心です。EVはガソリン車と異なり、電欠時にその場で給電できなければレッカー移動が必要になるケースもあります。そのため、トラブルに対する補償がレンタカーの料金に含まれているか、オプションでの加入になるかを事前に確認しておきましょう。

内部リンク:電気自動車(EV)の電欠とは?予防策と対処法を徹底解説!

EVレンタカーこれからどうなる?

近年、環境意識の高まりや技術の進化を背景に、レンタカー業界でもEVの導入が進んでいます。都市部を中心に選べる車種も増えました。今後、さらにEVの普及が進むなかでEVレンタカーはどのように広がっていくのでしょうか。その展望と課題を見ていきます。

EVの普及とともにレンタカーも拡大する傾向

大手レンタカー各社は、都市部の店舗を中心にEVの導入を強化しています。EVは環境に配慮できるうえ、燃料費やメンテナンスコストが抑えられるため、法人・個人を問わずニーズが高い傾向です。

一方、地方部を中心とした充電インフラの整備が遅れていることが課題といえるでしょう。今後は、官民の連携による充電ネットワークの拡充が求められ、EVレンタカーのさらなる普及に期待が寄せられています。

進化するバッテリーと充電でさらに身近な存在に

バッテリー技術の進化と充電インフラの整備により、EVレンタカーは、今後さらに身近な存在になるでしょう。米国のコンサルティング企業「フロスト&サリバン」は、2030年までに現在より多くの電気をためられる新しいタイプのバッテリー(固体電池)が主流になると予測しています。これにより1度の充電で走れる距離が延び、充電時間も短縮される見込みです。

また、充電器の設置も積極的に進められて、利便性は今後さらに高まります。こうした技術革新と環境整備が進めば、EVレンタカーは日常的な移動手段として、より広く利用されるでしょう。

内部リンク:EVの充電器はどこ?|充電ステーションの検索方法やアプリを紹介

まとめ

EVは、環境への配慮や先進技術の面で注目される次世代の移動手段ですが、その魅力や使い勝手を実感するには、まずレンタカーで体験してみるのもおすすめです。

料金や走行距離、充電のタイミングなどを実際に確かめることで、自分のライフスタイルに合うかどうかが見えてきます。トラブルを起こさずEVを乗りこなすには、充電計画が重要なポイントです。充電ステーションの予約が簡単にできるアプリ「Myプラゴ」を活用しながら、安心で快適なEVドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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