「マンションに充電器がないけれどEVを買ってもいいのだろうか」「ふだんの充電をどこで行ったらよいのだろう」と疑問に思う方も多いでしょう。マンションに充電器がない場合でも、自宅外で充電する方法があります。
この記事では、EVの充電をマンションで行えない場合の対処法、マンションのEV充電器の設置状況についてまとめました。おすすめの自宅外充電方法や充電スポットを探す効率的な方法なども紹介するのでぜひ最後までご覧ください。
EVの充電をマンションで行えない場合
EVを購入した場合、基本は自宅充電で、遠出をした際は外で充電を行うのが一般的とされています。では、充電器の設置がないマンションに住んでいる場合はどうしたらよいのでしょう。おすすめの方法を3つ紹介します。
自宅外で充電する
マンションに充電器の設置がない場合でも、自宅外で充電できる場所があります。
例えば、毎週末食品を買いに行くスーパーや会社など定期的に足を運ぶ場所です。その駐車時間を使って充電を済ませることができます。特に、会社の場合は、福利厚生によってはリーズナブルな価格で充電ができたり無料で提供されたりします。
自宅周辺の充電ステーションを活用する方法もあります。まずは、EV充電アプリMyプラゴやEV充電スタンド情報サイトのGoGoEVなどを確認してみるとよいでしょう。
充電器の設置を提案する
マンションに充電器がない場合は、理事会、大家さんなどに設置を行う提案をする方法もあります。手間がかかりますが、費用や工事期間などを調べて計画書やプランの内容を具体的に提示しましょう。
ただし、住民全員がEVに乗っていたり、EV購入を検討していたりするわけではないため、理解を得るのに時間がかかる可能性があります。適切なプラン作成や、費用負担の公平性を保つ点でもこうした課題を解決することが必要です。
マンションへの充電器の設置は、一人の力だけでは難しいため、専門家に相談しましょう。地域によっては、無料の相談会を実施している場合もあります。一度調べてみると解決の糸口が見つかりやすいです。
プラゴ定額がおすすめ
自宅外で充電をするなら、特定の1カ所でEV充電がし放題のプラゴ定額がぴったりです。アプリで事前予約ができるから確実に充電ができたり、月々980円からという経済的な価格で充電ができたりと自由で安心な充電ライフを送れます。
加えて、入会費や年会費は無料と、コストパフォーマンスのよさもポイントです。普通充電し放題の980円のプランと急速充電300分もついた急速充電バリューの2種類があるため、ライフスタイルに合わせて最適なプランを選びましょう。
- プラゴ定額
プラン名 |
普通充電し放題 |
急速充電バリュー |
価格 |
980円(税込)/月 | 3,980円(税込)/月 |
サービス |
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自宅外で充電する場合のおすすめスポット3選
自宅以外で充電を行う場合は以下の3つのスポットがおすすめです。
①商業施設
②ディーラー
③コンビニエンスストア
それぞれの特徴や注意点を見ていきましょう。
①商業施設
ららぽーとやニトリといった商業施設では、充電器が複数台設置されていることも珍しくありません。ただし、誰でも使えることから、行ってみないと充電器を使用できるかわかりません。別の車が充電器を使っている場合、待つ必要があります。
「待ちたくない」「予定通りの時間で充電を行いたい」と思う方は、充電器の予約ができるためMyプラゴの利用がおすすめです。もちろん、予約しなくても、充電器が空いていればその場で充電できるため、シーンに合わせて利用可能です。
②ディーラー
日産や三菱などEVを扱うメーカーであれば、ディーラーで充電ができる場合もあります店舗についたらスタッフに声をかけてから、充電器を利用しましょう。
ホームページなどで、店舗の営業時間や充電可能時間を事前にチェックして、足を運んでください。店舗によっては、声をかけなくても使用してよい場合や営業時間外でも利用できるケースもあります。
③コンビニエンスストア
コンビニエンスストアでも急速充電器の設置が進んでいます。コンビニエンスストアは24時間営業の場合が多く、どの時間帯でも利用しやすいのがメリットです。全国各地にあるため、仕事帰りや運転の休憩時などにも寄りやすいでしょう。
ただし、コンビニエンスストアのほとんどは急速充電器のみ設置されており、充電時間が30分であるケースが多いです。
充電機種にもよりますが30分の充電では、日産サクラの場合なら距離にして約90km分、マツダのMX-30 EV MODELなら180km分程度充電できます。(※)
また、急速充電のため普通充電と比較すると充電にかかるコストが割高になりますが、速く充電できるため効率的です。
※50kW出力の急速充電器を利用した場合の計算
マンションの充電器の現状
2024年10月現在、マンションにはどれくらいEVの充電器は普及しているのでしょうか。マンションのEV充電器の現状について解説します。
- 現状は設置されていないマンションも多い
- 充電器の義務化が進んでいる
- 補助金事業で設置のチャンス
それぞれ見ていきましょう。
現状は設置されていないマンションも多い
現状マンションの駐車場は共用部になる場合が多く、好きに充電器を設置できない点や電気代の負担方法の懸念などから設置は進んでいません。理事会の決議で、賛成意見を一定数得られないと設置に至らないためです。
マンションの中にはEV充電の必要性を感じていない方もいるため、多くの方が納得できる方法を考えるのは至難の業です。ただし、今後ますますEVの利用者は増える傾向にあるため、のちに設置される可能性もあります。マンションとしての資産価値も上がる点も、プラスに働くでしょう。
充電器の義務化が進んでいる
東京都では2025年4月から、一定程度を超える規模の駐車場を持つ都内の新築マンションにEVの充電器の設置を義務化しています。2030年までには既存マンションも含めた住宅に6万基の充電器を設置する目標も掲げており、EV充電器を設置したい方の追い風になるでしょう。
ただし、2024年10月現在、義務化を打ち出しているのは東京都のみです。EV普及は国が推進しているため、今後は別の地域でも義務化が進む可能性があります。
EVの今後の展望が気になる方は、以下の記事を確認ください。
EV充電の未来は明るい!EV充電の現状と今後の展望を徹底解説
補助金事業で設置のチャンス
日本では2035年まで乗用車新車販売の100%を電動車とすることを目標としているため、マンションの駐車場の充電器にも補助金の申請が可能です。マンションの利便性や資産価値向上につながるため、設置のチャンスといえます。
加えて、2024年は昨年に比べ約3倍である約175億円へと補助金が増やされました。そのため充電器設置費の50%と工事費の100%を補助が受けられます。設備導入時の手順や事例などは一般財団法人次世代自動車振興センターのホームページに記載があるため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
また、補助金は充電器だけでなく車両本体でも受け取れます。
補助金制度について詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
EV購入のお金のメリット:最新の税制優遇・補助金情報と賢い活用術
EVとマンションに関してよくある質問
EVとマンションに関してよくある質問をまとめました。
- マンションでEVの充電設備を設置するには?
- EV充電設備を持つマンションのメリット・デメリットは?
それぞれ答えていきます。
マンションでEVの充電設備を設置するには?
個々の契約車室に専用の充電器を設置する「個別設置型」と共有スペースに充電器を設置しシェアして使う「シェア型」の2パターンで設置ができます。現在はEVの普及率やマンションに住んでいる方のEV所有率を考慮して、シェア型が主流です。
EV充電設備を持つマンションのメリット・デメリットは?
EV充電設備のあるマンションには、資産価値の向上とEVオーナーに選ばれるマンションになるというメリットがあります。ただし、運用費におおむね30万円ほどのコストがかかってしまうというデメリットも発生します。
マンションに充電器がなくてもEVに乗れる
マンションにはEVの充電器が設置されていない場合もあるでしょう。その場合は自宅以外で充電したり、マンションに充電器を設置する提案をしたりしましょう。今後ますますEVの使用率は高まっていくことが予想されます。今は充電器が設置されていなくても後々設置されるケースも出てくるかもしれません。
自宅外で充電を行うなら、特定の施設で充電し放題になる「プラゴ定額」がおすすめです。また、EV充電アプリ「Myプラゴ」を利用すれば、事前に予約をして確実に充電ができ、決済まで完結できます。スマートにEVを乗りこなしたい方はぜひ検討してみてください。