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自動車をパークレットに改造。動く憩いの場を作った男

SDGS | 2021.11.11

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自動車をパークレットに改造。動く憩いの場を作った男

パークレット(Parklet)という言葉を聞いたことがあるだろうか。

主に駐車場やストリートのちょっとした空間を活用し、憩いや美化目的のために作り上げられたパブリックスペースのことを指している。

このような空間が数年前から、海外、特にアメリカで増えてきた。
Wi-Fiが備え付けられているパークレットもあり、仕事をする人もいる。また、EVへのシフトに伴い、充電器を設置しているパークレットも度々見られるようになった。

しかし、イギリスに住む1人の男性はなんと、自動車にこのパークレットを設置しようと考えたのだから面白い。

コミュニケーション・エージェンシー、Fusion Mediaの創設者であり、コンヴェントリー(イギリスの街)の自転車市長も務めるアダム・トランター氏は、1970年代のピアジオ・エイプの平台トラックをミニパークレットに改造し、地元の人々が立ち寄ってくつろげる場所を作り出した。

 

このプロジェクトの目的は、自分の住む地域の公共スペース不足を短期的に解決することであった。

「自治体が地域コミュニティのスペースをどのように利用しているか、そしてその利用が人々にとって有益なことなのかを明らかにしたかった。私たち地方自治体は、これまで多くのスペースを自家用車の保管場所として利用してきたが、それが地域の街並みや歩行者、ライダー、さらにはドライバーにとっていい影響を与えていない。私たちはこれらの場所を最終目的としたいのだ」とアダム氏は述べている。

日本でも東京、大阪、福岡などの主要都市でパークレットが見られるようになった。しかし、その数はまだまだ世界基準には至っていない。

今後、街中で「ほっ」と息をつける場所が増えていくことを期待したい。


Source :Meet the man making a statement about public space by converting a truck into a parklet

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TEXT:
倉若太一 ( Instagram )

PLUGO JOURNALニュースライター。企業・利益中心の開発はいかがなものかと疑問を持ち始めました。いつまでもあると思うな親・金・資源。

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