革(レザー)製品というと、一般的には牛革や馬革、羊革などが代表的だ。
では植物の葉、しかもパイナップルの葉から作られた革が存在することはご存じだろうか?
💭 Sometimes creativity can be a great ally in the way to achieve a more #sustainablefashion. 🍍🧵 #Piñatex is a fiber created from pineapple leaves whose characteristics imitate leather, a material that generates a big environmental impact during its production. #Vegan
(1/2) pic.twitter.com/IYTZ8gZCsc— T2T | Together 2 Transform (@T2T_biz) June 4, 2020
「Pinatex(ピニャテックス)」は、ロンドンの会社「Ananas Anam(アナナス・アナム)」が作り出した斬新なパイナップルレザーだ。
発明したのは、会社の創立者であるカルメン・ヒホサ。
フィリピンはパイナップルの生産量が世界第2位。年間の生産量は270万トン以上にもなり、国内の農作物輸入の10%ほどを占める大事な産業となっている。
しかし収穫時に大量の葉が廃棄されている現実もあり、そこにカルメンが着目したのが始まりだった。
パイナップルレザーを1平方メートル作るのに必要なパイナップルの葉は約480枚、パイナップルの個数でいうと16~26個ほどにあたる。
パイナップルの葉から抽出される繊維は耐久性があり、しかも着色加工をするととてもきれいに色が入るので素材の色からはイメージできないほどビビットで鮮やかなカラーレザーになるのだ。
さらに、今までパイナップルの葉を大量に燃やして廃棄していたころよりも、CO2排出量は264トンも削減されたという。
「この靴、パイナップルの葉でできているの」なんて言ったらきっと誰もが驚くだろう。
環境に優しいだけじゃない、見た目も美しいパイナップルレザーが一般的になる日も遠くないかもしれない。
SOURCE: Pineapple Leather – Vegan Leather from Pineapple Fibers