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EV充電規格入門:CHAdeMOから最新規格まで、初心者にもわかりやすく解説

EV充電 | 2024.08.23

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EV充電規格入門:CHAdeMOから最新規格まで、初心者にもわかりやすく解説

2035年以降、ガソリン車の新車販売が終了することを受け、電気自動車(以下:EV)の導入を視野に入れ始めた人は多いのではないでしょうか。環境意識の高まりと規制の緩和に加え、バッテリーの技術向上によりEVは今後さらに普及すると考えられます。

しかし、2023年の時点で世界のEV普及率は18%にとどまっています。日本国内にいたってはまだ1.66%です。(参照:国土交通省)EVは、これまで私たちが慣れ親しんできたエンジン車とは特徴が大きく異なります。

EVは走行中にCO2が発生しないほか、音や振動もほとんどありません。今まで自動車を長く運転されてきた方であればあるほど、EVの扱いに戸惑うことは多いでしょう。目新しい存在のEVですが、充電の方法や規格を知ることで身近なものになります。当記事ではEVの充電の規格について解説します。

EVの充電は“普通充電”と“急速充電”の2種類

国内で販売されている多くのEVには、普通充電と急速充電の2種類の充電方法があります。2種類の充電器にはさまざまな規格があり、規格によって充電口の形状も異なります。ここでは普通充電と急速充電の違いと、使い分けについて解説します。

普通充電の特徴

普通充電は交流(AC)による充電です。厳密に言えば交流を車内に送り込み、車の中で直流(DC)に変換してバッテリーに充電します。普通充電は充電ステーションだけでなく、ご自宅に充電器を設置することが可能です。エアコンやIHクッキングヒーターなど、ハイパワーな電化製品に採用される200Vのコンセントを使って充電します。ご自宅が200Vに対応しているかどうかは、分電盤を開けて確認できます。左側のアンペアブレーカーの裏側に赤・白・黒の3本のケーブルがあれば200V対応です。普通充電で満充電にするには半日程度の時間がかかるため、車を使用しない時間帯の充電をおすすめします。

普通充電に必要な駐車時間

・満充電にするには8~12時間必要
・10㎞程度走行するために必要な充電時間は、200Vで30分程度 

普通充電器の主な設置場所・設置数

・自宅、複合商業施設の駐車場など
・急速充電器よりも設置数が多い
・2024年8月時点で約26,000カ所 (参照:Go-Go-EV

急速充電の特徴

急速充電は直流(DC)による充電です。充電設備の内部で交流を直流に変換しているため、車両に直接電力を供給できます。急速充電は、その名のとおり短時間で充電できることが最大の特徴です。主に外出時や移動中の充電に使用します。充電の規格はさまざまですが、国内で販売されているEVは後述するCHAdeMO規格の急速充電器、充放電器を使用するものがほとんどです。輸入EVでも専用アダプターを使用すれば、CHAdeMO規格で充電できます。

急速充電に必要な駐車時間

・30分~1時間(バッテリー残量警告灯が点灯してから、充電量80%まで。80%以上になると充電速度が低下する)

急速充電の主な設置場所・設置数

・SA・PA、複合商業施設など
・2024年8月時点で全国約10,000カ所に設置(参照:Go-Go-EV
・急速充電器のうち超高速充電器(90kW以上)の設置は約1000カ所(参照:Go-Go-EV

普通充電器の規格

普通充電器は、単相交流200Vコンセントを使用するため、戸建て住宅やマンションなどにも設置できます。普通充電の規格は以下のとおりです。

J1772

・日本とアメリカで採用されている普通充電器の規格
・日本のEVとPHEV(プラグインハイブリッド)にすべて対応
・1kW~3kW程度の出力を上限としたもの、倍速で充電できる6kWのものがある

J1772(Type-2)

・Type-1とはプラグの形やピンの数が異なる
・最大63Aの三相交流用のコネクタで44kWまで充電可能
・単相充電にも対応しているため、Type-1と併用できる

Mennekes(Type-2)

・主にヨーロッパで採用されている規格
・単相充電と三相充電の両方に対応
・三相接続の場合、最大出力は22kW。Type-1よりも短時間での充電が可能

急速充電器の規格

急速充電器は電源に三相200Vを使用します。緊急時や長距離走行など、頻繁な車の使用を想定して作られています。急速充電器の規格は以下のとおりです。

CHAdeMO

・日本が中心となって作った世界基準の急速充電規格
・国内で販売されているEVだけでなく、国内で販売されている輸入車のEVのほとんどが対応
・EVと充電器が交信する際に必要な言語を世界に先駆けて規格化した

CCS1

・主に北米の自動車に向けて開発された規格
・1つの充電口で普通充電と急速充電の両方に対応
・普通充電では48A、急速充電は最大200Aに対応
・GM、フォード、フィアットなどのEVに導入されている

CCS2

・主に欧州の自動車メーカーが自国車向けに標準化している規格
・欧州メーカーのEVでも日本で販売されているEVはCHAdeMOを導入
・CCS1同様、1つの充電口で普通充電と急速充電の両方に対応
・充電口の形状はCCS1と異なるものの、互換性がある

GB/T

・中国の標準規格
・開発時にCHAdeMOの技術支援を受けたため、充電口の形状や通信にCAN(controller area network)を使う点などCHAdeMOとの類似点が見受けられる

NACS

・テスラが独自に開発した規格
・普通充電と急速充電の充電口が1つにまとめられている
・プラグを差し込むだけで充電できる
・ユーザー認証や支払いの手間が不要
・GMやフォード、国内では日産でも2025年から販売するEVに導入される

EVはバッテリーが命!長持ちさせるために知っておきたい3つのポイント

電気を動力として走るEVは、バッテリーが命です。国内で販売されている多くのEVには「8年または16万㎞までバッテリー容量(SOH)70%以上」など、バッテリーの保証制度が設けられています。バッテリーの経年劣化は避けられませんが、使い方を工夫することで劣化を遅らせることが可能です。EVのバッテリーを長持ちさせるポイントを紹介します。

こまめな充電を心がける

短時間で充電できる急速充電は便利ですが、多用するとバッテリーに負担がかかります。急速充電の使用は外出時や緊急時にとどめ、30~80%を目安に普通充電でこまめに充電することがおすすめです。また、運転時の急加速や急発進もバッテリーに負担がかかります。劣化の原因につながるため、やさしい運転を心がけましょう。

EVの保管場所に注意

バッテリーは高温に弱い特徴があります。そのため、炎天下など高温の場所にEVを駐車する際は気を付けましょう。EVはガレージやカーポートに保管(駐車)することが望ましいですが、屋根のない駐車場に停める場合は、遮熱性の高いカーカバーを使用するなど高温を避けるための対策をおすすめします。

EV

EVのバッテリーは消耗品のため、徐々に劣化してパフォーマンスが低下します。バッテリーは交換することも可能ですが、交換費用は高額になると考えましょう。費用の目安は車種やバッテリーの容量によって異なりますが、数十万円~100万円以上になることもあります。今後EVの普及率が上がれば、再生バッテリーの使用などリーズナブルな選択肢も増えるでしょう。

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まとめ

当記事ではEVの充電規格についてお伝えしました。環境配慮の意識が高まる中、EVはCO2排出ゼロの移動手段として今後ますます需要が高まるでしょう。充電ステーションやEVのバッテリー性能など、EVを取り巻くインフラ整備や技術は驚異的なスピードで進んでいます。私たちにとってEVはまだ目新しい存在ですが、充電ステーションの場所や方法を知ることで安心してEVの導入が進められます。EV時代の到来に向けて、一歩前に踏み出しましょう。

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