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日本では木々が芽吹き、「山笑う季節」とも呼ばれる5月。この美しい季節をもっと楽しめる最新のサステナブルニュースをどうぞ。
死後は地球の栄養分に-100%キノコ製の棺桶
まずはこのニュースから。ほとんどが火葬に付される日本ではあまり意識されないが、世界的に見れば死者を土に埋める「土葬」のほうが葬送方法としては一般的であり、それによる環境問題は意外と深刻だ。
原因は、死者の衣服や棺の素材、そして遺体そのものが分解されるまでに長い時間がかかること。その問題を「キノコ」で解決しようと試みているオランダの事例から、サステナブルな葬送方法のヒントが得られそうだ。
古代マヤ文明と現代技術の融合によって生まれる、サステナブルな駅
カリブ海に面する世界的なリゾート地、メキシコのカンクンとユカタン半島に点在するマヤ遺跡を結ぶために建設中の「Tren Maya(マヤ観光鉄道)」には、単なる観光路線とは一線を画す工夫が施されている。
見た目にも美しい各駅舎にはマヤ文明からインスピレーションを受けた意匠が施されているだけでなく、その構造を工夫することで現地の厳しい気象条件にも耐えうる設計になっているのだそうだ。
その美しい駅舎の画像と、施された「工夫」についてはぜひ記事でご覧頂きたい。
空と道路の「デッドスペース」を活かす都市型ロープウェイ
続いてもモビリティに関するニュースをお届けしよう。ただし、地上を走る電車ではなく「ロープウェイ」の話だ。
高いところを移動するため見通しがよく、山間部などで観光用に使われることの多いロープウェイだが、これを「都市」に置いてみると純粋に移動手段としてメリットが大きいことがある。
第一に、地面には柱を建てるだけで良いので建築面積が節約できること。第二は、成熟都市に残された数少ないデッドスペースである「空と地面の間」を有効活用できることだ。
ただし、弱点もある。ロープのテンションを維持するために曲線的なカーブを描けないため、ビルの密集地などには設置がしにくいのだ。それでは、先に上げた2つのメリットが台無しになってしまう。
記事では、この問題に対するソリューションを開発した日本発のベンチャー企業を紹介している。
犯罪の温床ゴミ山から子どもを守る、ラッパー兼社会起業家の取組み
中心部から離れ、貧困が蔓延する地域には成熟都市とは異なる問題が発生している。
ケニアにおいてそれは、児童労働と飢餓、ゴミ捨て場で働かざるを得ないことから生まれる病気だ。
記事では、その状況を根本から解決しようと動いている人物を紹介しているが、海外NGOでも現地政府でもない。一人のラップミュージシャンである。
彼がケニアの貧困地域でやろうとしていること、そして実際に起こっている「革命」はどのようなものなのだろうか。
「修理する権利」が一歩前進 Google純正スマホの修理・分解キット
最後は、デジタルガジェットのごみ問題の解決にも一役買える「修理する権利」についての記事を紹介しよう。
「修理する権利」は数年前から市民団体などによって提唱され、大きな注目を集めている。要するに「購入した製品を自分で修理して使い続ける」ための権利ということだ。
たしかに、近年のデジタルガジェットは故障してメーカーに持ち込んでも修理ではなく「交換」の対応をとられることが多く、また一定の保証期間をすぎると高額な料金が請求される。その上、さらに時間が経てばメーカーの部品保持期限が切れ、料金を払ったとしても修理が不可能になることさえある。
この問題に具体的な手を打ったのが、ガジェットメーカーとしての顔も持つグーグルだ。