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日本はまもなく梅雨。その後に控える夏に向けて、サステナブルな情報のアップデートを。
風力発電の新しい選択肢-空中を浮遊して風を集める帆
まずは初夏の空にも映えそうな、こんなニュースから。
もっともサステナブルな発電方法の一つとされる風力発電が持つ弱点の一つが、広大な面積を必要とすることだ。1MW(約300世帯分の1年間の電力使用量)を発電するのに東京ドーム6個分(約30ヘクタール)が必要で、土地の余裕が少ない国では建設が難しい。
そこでドイツの企業が目をつけたのが、空。ふわふわと浮かぶキャノピーが風をあつめて電気を生むという。詳しくは記事にて。
太陽光や風力のエネルギーを数ヶ月間凍結保存できる電池が開発される
続いても電力に関する話題を紹介しよう。
日本もあと2ヶ月ほどで夏が訪れ、今年は特に猛暑になると言われている。季節の変化が激しい日本ならではの悩みだが、年間を通じた電力需要が安定しないという点では多くの国が同様だ。
たとえばアメリカのカリフォルニア州は比較的気候の安定した地域だが、夏の暑さは日本以上。電力需要が大幅に増加する。
そんな時に備えて、電力を「凍結保存」する試みが行われているという。日本でも参考になりそうな最新事例を紹介しよう。
インド庶民の足「リキシャ」を「動く庭」に。エアコン不要で目も心も楽しませる
夏の暑さという点では、日本やカリフォルニアよりも深刻な問題を抱えているのがインドだ。
インドの夏は蒸し暑く、気温は40度を超えることもある。そんな土地で地元民の「足」として親しまれているオートリキシャのドライバーであるMahendra Kumar氏は、ある驚きの方法で「涼しさ」を提供しようと草の根の活動を始めているという。
2021年は世界のEV・PHV販売数が倍増 これからはどうなる?
インドがオートリキシャのEV化を進めているというニュースを過去に伝えたことがあるが、世界はいま急速なEVシフトの渦中にある。
世界情勢の急速な不安定化によって先行きの見えなさはあるものの、2021年の実績ではEV・PHVの販売台数が前年比で「倍増」したというのだ。
新車販売台数に対する割合も、中国で16%、欧州全体で17%、ノルウェーに至っては72%と「主役の入れ替わり」が予感される数字になっている。
しかし、ここ日本での新車販売台数に対するEV・PHVの割合はわずか2%。その差の要因はどこにあるのだろうか?
オーストラリアが見据える、未来のたんぱく質供給
最後は、視点を変えて「食料」、特に「たんぱく質」についての記事を紹介しよう。
一人あたりの牛肉消費量が世界最大級と、世界屈指の「肉好き」国家であるオーストラリアに、近年、変化の兆しが見られている。
CSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)が新たに定めた「たんぱく質ロードマップ」がひとつのきっかけとなり、代替たんぱく質への注目が集まっているのだという。
水資源や温暖化への影響が懸念される食肉産業。その最も主要な消費者であるオーストラリアで起こっている変化を見てみよう。