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「あなたの血液が使われました」スウェーデンの献血システムが作る持続可能性

SOCIAL | 2021.10.25

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「あなたの血液が使われました」スウェーデンの献血システムが作る持続可能性

街中で献血のお願いを見ることがよくある。
「献血=血が必要などこかの誰かの役に立つこと」というのは頭ではわかるが、本当にこの血がその「どこかの誰か」に役立っているのだろうか?

そのような疑問に寄り添った、画期的な取り組みがスウェーデンで行われている。

まず献血をすると、すぐに「献血してくれてありがとう!」という内容のテキストメッセージが自動で献血者のスマートフォンに送られてくる。
これだけでも社会貢献できた喜びを感じられるが、ポイントはそのあと。

後日、献血した血が誰かに実際に提供されると、再度テキストメッセージで「あなたの献血してくれた血がちゃんと必要な方に使われました。ご協力感謝します。」という内容が届くのだ。

献血をして終わり……ではなく「自分の行為によって助かった人がいる」ことが実感できる仕組みになっていることで、より「どこかの誰か」のために自分が貢献できた喜びが実感できるだろう。

このように、自分の善意が実際に良い結果に結びついたことを実感できると、人はまた進んで善意を提供することができる。その行為と結果の循環は、理想的な持続可能性を生み出すきっかけにもなりうるだろう。

たとえば、リサイクルBOXに不要な服を入れたら後日それが「工場清掃用の布に生まれ変わりました!提供してくれてありがとう」などと一言くるシステムなどがあっても楽しいかもしれない。

スウェーデンのこの先鋭的な取り組みは、献血だけではなくきっとさまざまな場所で応用できるはずだ。

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SOURCE: Swedish Blood Donors Receive Texts when Donations are Used

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TEXT:
俵谷千尋 ( facebook / Twitter / Instagram )

PLUGO JOURNALニュースライター。いろいろな国の文化の違いや食事など知ることが大好きです。海外渡航歴27ヵ国。人生で100ヵ国達成が目標です!

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