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ペットボトルで作られたトンネルを通して体験する魚が住む世界

SDGS | 2021.10.25

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ペットボトルで作られたトンネルを通して体験する魚が住む世界

インドネシアの環境保護団体が、使い捨てプラスチックの廃棄を呼びかけるために「インスタ映え」する屋外展示を開催した。

 

主催者は、東ジャワのグレシクという町に拠点を置くECOTON(Ecological Observation and Wetlands Conservation)という環境保護団体だ。

ECONTONは「3F Plastic」と題したこの展示のために、3年間にわたって地域の海岸や川からプラスチックを集め、数千本のペットボトル(合計3,455本)で埋め尽くされた長さ10メートルのトンネルを作った。このトンネルには、プラスチックごみに囲まれた川が描かれており、まるで魚になった気分を味わえる。

実は諸島国であるインドネシアは、同国から海に捨てられるプラスチックの量が中国に次ぐ世界第二位。もちろん、海洋プラスチック汚染が深刻な問題になっている。
そこで、このまま使い捨てプラスチックを消費し続けた場合に直面する未来を知ってもらおうと、この展示を開いたのだという。

プラスチックによる海洋汚染でもっとも深刻なのは、水生生物の生態系を乱す化学元素が多く含まれていることだ。「私たちは毎日、プラスチックが母なる地球を脅かしていることを叫んでいるのです。プラスチックは環境に悪影響を与え、魚が食べ、人間が摂取します」とECOTONはSNSに投稿した。

展示を訪れた地元のGovernment Senior High Schoolの生徒、Nadifa Rahmaさんは、
「このプラスチック・ミュージアムは素晴らしい。ペットボトルの通路を作るなんて考えたこともありませんでした」と語り、
「私が魚だったら、プラスチックのゴミは有害だから川に捨てないように人間に意識させたい」と締めくくる。

本展では、環境に配慮した製品の使用に切り替えるよう、一般の方々に呼びかけているという。


Source :Plastic Museum in Indonesia: Educating Public of Plastic Waste’s Hazard

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TEXT:
倉若太一 ( Instagram )

PLUGO JOURNALニュースライター。企業・利益中心の開発はいかがなものかと疑問を持ち始めました。いつまでもあると思うな親・金・資源。

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