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さすがキャデラック!これがラグジュアリーEVの到達点

EV | 2022.01.21

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さすがキャデラック!これがラグジュアリーEVの到達点

高級車は数あれど、キャデラックに敵うブランドはそうそうない。その名はアメリカ開拓時代にデトロイトを拓いたフランス貴族から採られ、アメリカ大統領専用車をはじめ、世界各国のトップが公用車として好んで乗るなど、高級車の代名詞としてその名を轟かせている。

そんなキャデラックも、実はEVを開発しているのをご存知だろうか。

もちろん、ただのEVではない。各社のEVはコンピュータを駆使した自動運転技術と組み合わせ、いわば「大きなデジタルガジェット」としてEVを売り出しているが、キャデラックのEVはそれまでの同社の特徴通り「動く応接室」のコンセプトを崩していないのが特徴だ。

まずは画像を見てほしい。

これは、CES2022にてキャデラックが発表したコンセプトEV「InnerSpace」。
ゆったりとしたシートに大きなディスプレイ、高級感のあるファブリック。これらはまさに、ファーストクラスのそれである。
そして何よりの特徴が、運転席と助手席の区別がなく、ハンドルもないことだろう。

これを実現できた理由のひとつはもちろん、自動運転技術だ。
キャデラックの母体であるゼネラルモーターズとの技術提携もあり(いまだコンセプトカーではあるが)高精度の自動運転を実現したことで、キャデラックはついに本物の「動く応接室」、いや、この居心地の良さであれば「動くリビングルーム」とも言える車を実現させたのである。

さらに、乗り降りの際にはドアと同時にルーフも開くだけでなく、二人がけのシートがそれぞれ左右にせり出すので体を屈める必要もない。エンジンルームが不要で車内空間を広くとることのできるメリットをすべて、搭乗者が快適に過ごすことに費やしている。

今回のCES 2022には日本からソニーもEVを出展するなど、自動車メーカーのみならず多くの企業がEVを発表した。そこに世界で最も古い自動車ブランドの1つであるキャデラックが、創業の精神をそのままEVで実現して披露したことには、まだまだこの分野に伸びしろがあることを感じさせてくれる光景だった。


SOURCE :CES 2022: Cadillac InnerSpace concept is a roadgoing spaceship

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TEXT:
塚岡雄太 ( Twitter / Instagram / Website )

PLUGO JOURNAL編集デスク。趣味はサイクリングと読書で、どこにでも自転車で現れるのでよく人を驚かせる。デジタルガジェットが好きで、IoTを活用したサステナブルな活動に興味を持っている。

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