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「サステナブル」「環境に優しい」といった言葉をよく耳にするようになったが、自分ごととして行動に移せている人はどのくらいいるだろうか。地球が危険な状態にあると言われても現実味がなく、どこか他人事のように感じている人も少なくないだろう。
もっと気軽に楽しみながら、環境に配慮した行動を取ることができないだろうか。
フィンランドのラハティ市では、そんな発想から始まった世界初の取組みがあるという。
そのプロジェクトの名前は「CitiCAP」。
なんと、環境に優しい移動手段を選択すれば、それに応じた様々な報酬をもらえるというのだ。
#FREE #CAKE!? This should be mandatory in every town!🍰
One #Finnish #town is helping #greenminded #citizens eat cake as they reward #ecofriendly behaviour with various rewards including free #publictransport tickets, swims, & cakehttps://t.co/Wn4BD1wt7g#PlanetMaintenance🌍 pic.twitter.com/RhjoZFCJY8
— Naked Solar (@naked_solar) September 7, 2020
これを可能にしているのは、専用のアプリ。
まず、アプリに登録した市民一人ひとりに、1週間当たりの二酸化炭素排出許容量が設定される。
そして、登録者の実際の移動手段(自家用車、公共交通機関、自転車、徒歩)、移動距離、所要時間などから、1週間の排出量が自動で算出されるのだという。
自転車や徒歩など、エコな移動手段を使用することで実際の排出量が許容量を下回ると、報酬として「バーチャルユーロ」を得ることができ、バスの乗車券やプールの利用券、地元のカフェでのコーヒーやケーキなどと引き換えることができるという仕組みである。
環境負荷への意識を高め二酸化炭素排出量を削減することを目的としたプロジェクトだが、まさにゲーム感覚で楽しみながら、環境に配慮した行動を取ることができるのだ。
人口約12万人の都市で、これまでに約2,000人がこのアプリをダウンロードしているという。
ラハティ市は、EUの「Green Capital 2021」を受賞している。
2025年にはカーボンニュートラルを実現させ、2030年には移動手段の半分以上を自動車ではなく持続可能な手段で行うことを目標としているそうだ。
「ここは市民がカーボンニュートラルな生活を送りやすい街になっています。世界で初めて、市民一人ひとりが移動手段による排出取引をすることができます。人々がサステナブルな移動手段、つまり徒歩や自転車、公共交通機関を選択することを推奨しています」とVisit LahtiのCEO Raija Forsman氏は述べている。
Source :Eco-Friendly Behavior In This Finnish Town Gets You Free Cake