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どんな自転車も5秒で電動自転車に変える革新的なアタッチメント

TECH | 2022.01.13

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どんな自転車も5秒で電動自転車に変える革新的なアタッチメント

EVの普及が進む中、自転車にもその流れが来るかもしれない。

コロナ禍において都市部では自転車通勤のニーズが増えているという。

健康的でエコフレンドリーな自転車通勤だが、上り坂や長距離運転に心が折れてしまった経験のある人は少なくないだろう。電動アシスト自転車であればペダルを漕ぐ負担が軽減されて楽になるが、気軽に購入するには少々高額である。

しかしこれらの課題をわずか399ドルで解決できるかもしれない。

なんと、どんな自転車も電動自転車に変えることができるアタッチメントが開発されたのだ。

 

「Clip」と呼ばれるこの装置、見た目はまさに「巨大クリップ」。
450Wのモーターパワーを直接タイヤに伝えることで自転車の走行を助ける仕組みになっていて、坂道もなんなく進めるようになるという。

今までも後付けタイプのツールはいくつも開発されてきたが、米ニューヨークのCLIP.BIKE Incが開発したこのClipは使い方も非常に簡単。工具も複雑な工程も必要なく、前輪を支えるフレームに取り付けるだけ。わずか5秒で普通の自転車が電動自動車に変わるのだ。

本体内にバッテリー、モーター、アタッチメントを全て装備しているオールインワンタイプで、重さはわずか3kg程。
目的地到着後は、簡単に取り外してバックパックに入れられるので、駐輪中の盗難の心配もない。
コンパクトなので、オフィスのデスク上でも充電可能だ。
フル充電に必要な時間は約40分。フル充電の状態では、速さ24㎞/hで約45分走行可能なので通勤には充分だろう。

このデザイン性、革新的なアイデア性から、Clipは米Time Magazine誌の「2020年の発明ベスト100」にも選ばれている。

CLIP.BIKE Incでは、Clipと連動する専用アプリも開発中とのこと。
アプリでは、自転車に乗ることでどれだけの二酸化炭素排出量を削減できたかチェックできるそうだ。

「普通の自転車が自動車の代わりになるような製品を開発しました」と同社は述べている。
日本では公道での使用が認められていないが、Clipのように気軽に使用できる装置が普及することで、自転車通勤する人がますます増える。
そして、自転車通勤者が増えれば自然と二酸化炭素排出量を削減することもでき、環境改善に繋がっていくだろう。


Source :https://www.goodnewsnetwork.org/clip-bicycle-converter-turns-into-electric-bike/

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TEXT:
倉若太一 ( Instagram )

PLUGO JOURNALニュースライター。企業・利益中心の開発はいかがなものかと疑問を持ち始めました。いつまでもあると思うな親・金・資源。

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