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大地を削らず研究室で生まれる”本物の”人工ダイヤモンド

FASHION | 2021.12.16

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大地を削らず研究室で生まれる”本物の”人工ダイヤモンド

華やかで美しいイメージのダイヤモンド。
婚約・結婚の証に使われることも多く、キラキラと輝く姿に憧れる人も多いだろう。

しかし、そのダイヤモンドの発掘から流通までの背景には、様々な問題が潜んでいることをご存知だろうか。

ダイヤモンドが多く産出されるアフリカでは、高価なダイヤモンドを紛争の資金源にするという、いわゆる「ブラッド・ダイヤモンド」問題が根強く残っている。
さらに、過酷労働や児童労働、多くの森林伐採による環境破壊も引き起こしているのだ。

そこで昨今注目されているのが、「ラボグロウンダイヤモンド」という人工ダイヤモンド。

「Lab(実験室) grown(育つ)」の名のとおり、研究室の中で人工的に作られる。「フェイク」ではなく、あくまでも自然の製造過程を人工的に再現した「本物」のダイヤモンドだ。

天然のダイヤモンドは、地中の岩石が高温で溶けて炭素が放出され、超高温・超高圧環境下で結びつくことで、その形成が始まるという。つまり地中の極深い場所において、限られた一定の環境下でのみ生まれるものなのだ。

ラボグロウンダイヤモンドは、この自然のプロセスを人工的に再現することで生まれたもの。

天然ダイヤモンドと完全に同じ化学組成、結晶構造、物理的特性を持ち、純粋な輝きまでも実現した「本物のダイヤモンド」である。硬度も輝きも差異がないが、価格は天然ダイヤモンドの約1/3と大きく抑えられている。

その輝きは、人工ダイヤモンドへのネガティブなイメージを一新したという。

過酷労働や児童労働を引き起こさず、大地を削ることもなく作られるこのダイヤモンドは、まさに「サステナブルの結晶」と言えるのではないだろうか。

多くの人にとって一生ものとなるダイヤモンド。その大きな決断のときは、ぜひ人と環境に優しいラボグロウンダイヤモンドも選択肢に入れてみてほしい。

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SOURCE: Lab Grown Diamonds | Clean Origin

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TEXT:
俵谷千尋 ( facebook / Twitter / Instagram )

PLUGO JOURNALニュースライター。いろいろな国の文化の違いや食事など知ることが大好きです。海外渡航歴27ヵ国。人生で100ヵ国達成が目標です!

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