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健康のために登山や散歩をする人は多くいるだろう。運動をすることで、身体だけでなく、ストレス発散となり精神面でも健康的になれる。
コロナ禍で外出自粛が余儀なくされた中でも健康のために散歩は推奨されていたほどだ。
しかし、中国の研究者が開発したこのバックパックを背負うことで自分自身だけでなく、環境にも優しくなれるかもしれない。
なんと、歩くエネルギーを電気に変えるバックパックを開発したのだ。
Load-reducing backpack powers electronics by #harvesting energy from walking.
To save #labor and absorb shock, the researchers incorporated into the backpack two elastomers that stretched and shrank, keeping the bag steady as the wearer walked.https://t.co/Pt4mR5Koj7 pic.twitter.com/DgVfGgIOq9— newswise (@newswise) February 4, 2021
開発者であるZhong Lin Wang氏らは、重いバッグパックを持ち運ぶのをより楽にできるものを作りたいと考え、開発しようと思いついたそうだ。
エネルギーを生み出すバックパックはこれまでにも作られてきたが、発電量が少なく効率の悪いものが多かった。しかしこのバックパックは、歩くことで電気時計を動かすのに十分な電力を発生させることができるのだという。
また、小型のウェアラブル・ポータブル電子機器、GPSシステム、その他の自己発電型ヘルスケアセンサーの電源として有望である、とのこと。さらに背負った時に約20%軽く感じられるような仕組みにもなっている。
効率が向上すれば、アスリートや探検家、さらには電気が使えない災害救助活動にも役立つと考えられている。
これを可能にするのは「triboelectric nanogenerato(トリボエレクトリックナノジェネレーター/ TENG)」と呼ばれる技術。人の動き、機械や車の振動、風や波のエネルギーなどを電気に変えることができる小規模な発電機だ。
2019年にはソーラーパネルにこのTENGが設置され、夜間に降った雨での発電にも成功している。TENGは再生可能エネルギーへの応用も期待されており、また低コストであるため、他の方法では無駄になってしまうあらゆるエネルギーを利用することができる。
専門家によると「人間のエネルギーだけで世界を動かすのは不可能」とされているが、世界中でスマートシティが建設されていることから、動きのエネルギーを利用をを検討し始める都市計画者が増えてくると確信しているそうだ。
Source :This backpack harvests wasted energy from human movement