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「EVは価格が高いから購入できない」「EVの価格相場を知りたい」と思う方は多いでしょう。EVはガソリン車に比べると、車両価格が高い傾向です。理由としてバッテリーや搭載システムが高価であることが挙げられます。また、一口にEVといってもサイズや航続距離によって価格の相場に違いがあります。
この記事では、EVの価格相場や価格別のおすすめ車種をまとめました。比較的リーズナブルな軽自動車EVからラグジュアリーなEVまで、10種類の車種を紹介しているのでぜひ最後までお読みください。
EVの価格相場
そもそもEVはガソリン車と比較して車両価格が高い傾向ですが、環境へ配慮できたり税金や補助金を活用できたりとお得な側面があります。ここでは、軽自動車と普通車にわけて、購入にはどの程度お金がかかるのか紹介します。
軽自動車EV
軽自動車EVの多くは、250万円から300万円で購入できます。普通車と比較すると150万円以上の差額があります。EVをできるだけリーズナブルに手に入れたい方におすすめです。
車両本体だけに注目すると、EVの軽自動車はガソリン車の軽自動車に比べて価格が高い設定です。しかし、補助金や税制優遇を活用すると、200万円程度に車両価格を抑えられる場合もあります。
普通車EV
普通車の場合はボリュームゾーンとなるのが400万円から600万円前後です。なかでも高級車は600万円から800万円、さらには1,000万円を超える場合もあり、広い価格幅が特徴です。
軽自動車同様に、ガソリン車と比較すると車両価格の値が張ります。500万円以下で購入できるEVはリーズナブルといえるでしょう。
EVの価格と維持費は?
EVにかかる費用はガソリン車と比較すると、多くの違いがあります。特に、車両価格はガソリン車より高く、維持費は安いというのが大きな特徴です。
ここでは、ガソリン車と比較したEVの違いについて解説します。
EVの車両価格がガソリン車よりも高い理由
ガソリン車と比較すると、EVは車両価格がネックになります。価格が上がってしまう理由は、以下の通りです。
- バッテリーが高価
- リチウムイオン電池のレアメタルの調達が難しい
- 開発費がかかる
- 大量生産していない
一方、国や地方の補助金があるため価格が抑えられるメリットもあります。賢くEVを購入したい方は、こちらの記事をチェックしてください。
EV購入のお金のメリット:最新の税制優遇・補助金情報と賢い活用術
EVの維持費がガソリン車よりも安い理由
EVはガソリン車と比較して維持費を抑えられます。理由として、ガソリン車の維持に大きなウエイトを占める燃料代よりもEVの電気代の方が安いことが挙げられます。ほかにもEVは税制上の優遇が受けられるため、ガソリン車に比べると維持費は安いと言えるでしょう。
日産リーフとスバルフォレスターにかかる年間維持費の試算は以下の通りです。
項目 |
EV車 |
ガソリン車 |
維持費 |
日産リーフ(40kWh) |
スバルフォレスター(5AA-SKE) |
電気代またはガソリン代 (走行距離10,000kmの場合) |
4万7,760円 (プラゴ定額急速充電バリュー利用時3, 980円/月) |
8万6,022円(ガソリン代160円/L、燃費18.6km/L) |
税金 |
2万5,000円 |
3万6,000円 |
車検 |
3万円 |
3万円 |
任意保険 |
4万9,300円 |
4万9,300円 |
合計 |
15万2,060円 |
17万1,325円 |
維持費については以下の記事で詳しく解説しています。
電気自動車の維持費はどのぐらい?補助金からランニングコストまで解説
価格帯別おすすめのEV
ここでは価格別にEVのおすすめ車種を紹介します。紹介する車種は、以下の10種類です。
価格帯 | 車種 | 価格 |
250万円~ | 日産:サクラ | 259万9,300円~ |
三菱:eKクロスEV | 256万8,500円~ | |
400万円~ | 日産:リーフ | 408万1,000円~ |
マツダ:MX-30 EV MODEL | 451万円~ | |
500万円~ | テスラ:モデル Y | 533万7,000円〜 |
日産:アリア | 659万100円~ | |
800万円~ | メルセデス・ベンツ:EQB | 811万円~ |
ポルシェ:マカン | 862万円~ | |
1,000万円以上 | ポルシェ:タイカン | 1,370万円~ |
BMW:i7 | 1,598万円~ |
車種ごとの特徴を見ていきましょう。
250万円〜
250万円から購入できるEVは、軽自動車の場合がほとんどです。軽自動車EVのなかで人気のある日産サクラと三菱eKクロスEVを紹介します。
日産:サクラ(259万9,300円~)
日産サクラは、全長3,395mmで小回りが利く軽自動車です。ボディーカラーが豊富で、電費のよさが魅力的です。1回の充電で180km走れるため、通勤通学や買い物に使用するには十分といえるでしょう。
三菱:eKクロスEV(256万8,500円~)
三菱のeKクロスEVは、日産サクラと内外装を除いて共通している部分がある兄弟車です。走行性が高く、高速道路の運転も気にならないほど静粛性があります。
400万円〜
400万円以上の車は、普通車がほとんどです。日産リーフとマツダのMX-30 EV MODELを紹介します。
日産:リーフ(408万1,000円~)
日産リーフは、2010年に販売開始された国産車EVの先駆けです。2代目からはシャープなフォルムで、バッテリーを大容量化し40kWhもしくは60kWhの2モデルから選べます。駆動用のバッテリーを床下に搭載しており、重心が低くなっているためカーブも安定して曲がれます。
マツダ:MX-30 EV MODEL(451万円~)
MX-30 EV MODELは、マツダ初の量産EVです。センターピラーのないフリースタイルドアが特徴といえます。また、アプリをスマートフォンに入れれば「コネクティッドサービス」も活用可能です。自宅にいながら事前に車内の温度設定や充電の開始や停止もできます。
500万円〜
500万円以上となる車種は、EVのなかでも高性能なものが多いです。テスラのモデル Yと日産のアリアを紹介します。
テスラ:モデルY(533万7,000円〜)
テスラから発売されているモデルYは、安全性を重視して設計されたSUVです。充電速度の速いテスラ専用充電器であるスーパーチャージャーを使用すれば、15分で250kmを走行できる分の充電を行えます。加えてスマートフォンにアプリを使って、ドアの開閉やエンジンをかけることも可能です。
日産:アリア(659万100円~)
アリアは、日産の最新技術が詰め込まれた1台です。道路状態に応じてハンドルから手を放して運転ができるプロパイロット2.0と呼ばれる技術を採用しています。加えて、話しかけるだけで操作ができたり、アプリからエアコンを操作したりと近未来を感じさせるEVです。
800万円〜
高級感やラグジュアリーさを求める方は800万円以上のEVが向いています。メルセデス・ベンツのEQBやポルシェのマカンは、日本でも運転しやすいサイズ感ながら高級感たっぷりです。
メルセデス・ベンツ:EQB(811万円~)
EQBは、ラグジュアリーな内外装を楽しめるコンパクトSUVです。3列シートで7名乗車できるため、ファミリー層にもぴったりです。また、海外向けの大きなサイズの車が多いなかで、狭い道の多い日本でも運転しやすいサイズになっています。
ポルシェ:マカン(862万円~)
マカンはポルシェのコンパクトSUVです。発売から約2年半で累計生産台数10万台を達成しました。特徴としてインテリアの高級感や性能の高さがあります。加えて、運転支援システムが充実しており、ブレーキアシストや歩行者検知機能も備わっています。
1,000万円以上〜
最後に1,000万円を超える車種を紹介します。ポルシェのタイカンとBMWのi7です。
ポルシェ:タイカン(1,370万円~)
タイカンという名前は、トルコ語で「生気溢れる若馬」を意味しており、最大出力300kWでパワフルな走りを楽しめます。また、インテリアにはデジタル式のスイッチが多く採用され、直感的な操作が可能です。
BMW:i7(1,598万円~)
i7はBMWの完全電動ラグジュアリーセダンです。上部のエレメントにはスワロフスキーのクリスタルが施され、高級感溢れるデザインとなっています。ハンドルの前にはカーブディスプレイ、車のいたるところに設置されたスピーカーでドライブを楽しめる工夫がされています。加えて、最大航続距離が652kmと性能も高いです。
EVの価格に関してよくある質問
EVの価格に関してよくある質問をまとめました。それぞれ答えていきます。
家庭用充電器を設置する価格の相場は?
家庭に設置する普通充電器は、充電器によって価格が異なるものの、設置費用も含んだ相場は10万〜45万円程度です。価格に幅があるのは、スタンドの有無などさまざまな機器かあるためです。
EVの電気を家庭内に供給する機器の価格相場は?
EVに蓄えられた電力を自宅で使用するには、車両の直流電気を家庭用の交流に変換するためのV2H( Vehicle to Home)システム必要です。V2Hの設置費用は、55〜140万円です。環境負荷の低減や自給自足型のエネルギー利用として注目されるV2Hは、災害時や停電時に備えたい方におすすめです。
EVの価格や維持費に注目して購入しよう
この記事では、EVの価格について紹介しました。サイズや航続距離によって価格はさまざまで、250万円から1,000万円を超える車種まであります。また、EVは価格が高いものの、維持費が安いというメリットがあり補助金を活用するとトータルではお得になるといえるでしょう。