スポーツの試合やアーティストのコンサートを楽しみにしている人も多いだろう。TV画面で観るのとは違い、実際に会場に足を運び、多くのファンたちと一緒に応援して盛り上がる時間は最高だ。
たくさんの人が集まるからこそ生まれる熱狂が魅力だが、その反面、会場で出てしまう「ゴミ」の問題は深刻だ。
何百人、何千人もの人が同じ場所に集結し、ひとり1つ飲み物を買うだけでも大量のカップゴミが出てしまう。
コーヒー好きが多いイギリス国内で、年間廃棄されるコーヒー飲料カップはスタジアム以外も含めて全体で実に25億個にもなるが、カップの外側は紙、内側は耐熱素材という異なる素材が使われており、それらを分解しそれぞれリサイクルするのが難しいのが現状だ。
この問題に着目し、新しい試みを始めたイギリスのサッカーチームがある。
それがかの有名な「マンチェスター・シティFC(Manchester City Football Club)」。イギリスのマンチェスターに拠点を置き、2021年5月時点で7回もプレミアリーグ優勝を飾った強豪だ。サッカーファンでなくても名前は知っているのではないだろうか。
そんな彼らのホームスタジアムは、マンチェスターにあるエティハド・スタジアム。
ここで開催される試合で出されるコーヒー飲料カップは、従来のプラスチックでも紙でもない。何と食べられるビスケットからできているそうだ。
Football Fans Can Now Eat Their Coffee Cups After They’re Done Sipping@ManCity @PLinUSA @premierleague#GoodNews #sustainable #biobite https://t.co/u6O4D5q5y4
— Good News Network (@goodnewsnetwork) August 29, 2021
素材に使われているビスケットは、環境に配慮したヴィーガン・ビスケット。中に飲み物を入れても12時間くらいはふやけることなく保つことができ、飲み物を楽しんだあとはカップまるごとおいしく食べられる。
エティハド・スタジアムの収容人数は約55,000人だ。それだけの人数が出すコーヒーの飲料カップが全てこの食べられるカップに切り替わったおかげで、ゴミがゼロになったのだ。
ファンは、地元を盛り上げてくれるチームのために。チームの選手たちは支えてくれるファンたちのために。
これからもこの大切な時間を守っていけるように、「持続可能」な配慮で地元に貢献が続けられている。
SOURCE: Football Fans Can Now Eat Their Coffee Cups After They’re Done Sipping