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電気自動車(EV)のSUVが注目される理由|進化するバッテリーと走行性能

EV | 2024.09.11

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電気自動車(EV)のSUVが注目される理由|進化するバッテリーと走行性能

さまざまなタイプの電気自動車(以下:EV)が発売される中、ガソリン車でも人気があるSUVのEV仕様に注目が集まっています。SUVはオフロードや雪道もスムーズに走れるパワフルさが魅力です。しかし、電気を動力とするEVでもガソリン車と同じようにパワーを発揮できるのか疑問に感じている方もいらっしゃるでしょう。

EVを取り巻く環境は、日進月歩で進化しています。航続距離が大きく伸び、充電ステーションもガソリンスタンドの数に迫る勢いで増加中です。私たちの身近な存在になりつつあるEVですが、中でもパワフルで航続距離の長いSUVは、コンパクトEVとは異なる魅力があります。
当記事では、SUVのEVについて、特徴や注意点を読むことでその魅力を理解できるでしょう。

SUVのEVその魅力と特徴

デザイン、機能性ともに人気のあるSUVですが、EVならではの魅力もあります。この項では加速性能や航続距離、安定性について解説していきます。

加速性能

EVはガソリン車に比べてスムーズに加速することが特徴です。エンジンの回転数に合わせて徐々に加速するガソリン車とは異なり、EVのモーターはアクセルを踏んだ瞬間から最大のトルクを発生させることができます。
さらにコンパクトEVに比べて車体の大きいSUVは、モーターの最高出力も高い傾向です。例を挙げると、日産アリアの最高出力は160kWで、馬力に換算すると218馬力となります。軽EVの日産サクラの最高出力が47kW(64馬力)なので、3倍以上のパワーがあるということです。

航続距離

EVが満充電で走行できる距離を航続距離と言います。SUVには大容量のバッテリーが搭載されています。EVのバッテリーは、ガソリン車で例えるなら燃料を貯めておくガソリンタンクのようなものです。たくさんの電力が貯められる大容量のバッテリーにより、SUVは航続距離も長いと言えます。少ない充電回数で長距離を快適に走行することが可能です。中には航続距離が500㎞以上のEVもあります。

安定性

EVは車体の底部にバッテリーが搭載されています。この構造は、他の普通車に比べて車高が高いSUVにとって好都合なフォルムです。なぜなら、バッテリーの重量で重心が下がり、走行の安定性を高めることができるからです。
高い車高は走行中に抵抗ができ、横揺れ(ロール)の原因になります。車体の重心が下がることでロールを防ぎ、安定性のある乗り心地が実現します。EVのバッテリーの重さは車種によって異なりますが、250~600㎏です。ガソリン車のエンジンは100~200㎏程度なので、比較すると相当な重量と言えるでしょう。

SUVのEVはこんな人におすすめ

機能性や高い走行性能から、幅広い層にニーズがあるSUVですが、ここではEVとしての魅力をまとめました。

長距離走行が多い

SUVはコンパクトEVに比べて航続距離が長いことが特徴です。コンパクトEVは街乗りなど市街地での短距離走行をコンセプトにしたものがほとんどですが、SUVは街乗りだけでなく、長距離ドライブも快適に楽しめます。SUVには航続距離400㎞以上の車種が多くあるため、旅行や出張など遠方へ行く機会の多い方にもおすすめです。

アウトドアを楽しみたい

オフロードや雪道など悪路をいとわないSUVは、アウトドアにも最適です。大容量バッテリーが搭載されているため、長時間の旅や長距離ドライブにも対応できます。

また、アウトドアでは照明や調理器具など電気を必要とする製品にEVから給電することも可能です。EVに貯まった電気は直流のため、交流に変化するための専用変換アダプター(ヴィークルパワーコネクタなど)を急速充電口に取り付けて使用します。急速充電器のEVを活用すれば、アウトドアアクティビティの可能性がますます広がると言えるでしょう。

蓄電池としての活用を検討している

EVは停電や災害などの緊急時に蓄電池として活用できます。ただし、蓄電池として利用するにはEVから家庭に給電するためのV2H(Vehicle to Home)が必要です。V2Hの設置は採用する機器によって異なりますが、機器と工事費用合わせて80~200万円程度の費用がかかります。
4人家族で1日に必要となる電気の使用量は、およそ18.5kWhです。例えばスバル ソルテラなら71.4kWhのバッテリー容量があり、満充電にしておけば3日分の電力を賄えます。家庭用として販売されている蓄電池よりも容量が大きいため、万が一の際の電力を蓄えておくのに便利です。

SUVのEVの注意点

魅力的な特徴が多いSUVですが、一方で注意点も考慮する必要があります。SUVの利便性や安全性を最大限に活かすためにも、以下について確認しておきましょう。

航続距離は記載されている距離より短いことが多い

SUVの航続距離は250~500㎞以上と、車種によって異なりますが、コンパクトEVに比べると距離が長いのが特徴です。しかし、カタログに記載されている航続距離はあくまでも目安です。
SUVに限らず、EVの航続距離は気温や走行の仕方によって変化するため、実際には記載された航続距離の7割程度と考えましょう。EVの乗車時は、いつでも充電できるよう充電ステーションの位置情報を把握しておくことが大切です。

雪山など寒冷地では特に電力を消耗しやすい

EVは気温に左右されやすい特徴があります。例えば日産アリアSUVはその走行性からアウトドアに適していますが、気温の低い雪山などではバッテリーの保護や車内を温めるための電力が普段より余計に必要です。
特に4℃以下の低温下ではバッテリーのパフォーマンスが低下します。特にSUVのバッテリーは容量が大きいため、充電に時間がかかることも考えられます。冬場や寒い場所に行かれる際は、充電量と時間に余裕を持つことが大切です。

SUVのEVおすすめ5選

さまざまなメーカーからSUVのEVが販売されていますが、その中でも特に評価の高いおすすめのSUVを5つご紹介します。それぞれの特徴をチェックして、ぴったりのSUVを見つけてください。

メーカー  車名  バッテリー容量  航続距離  サイズ(㎜)  価格(税込) 
日産  アリア B6  66kWh   470㎞  L4595×W1850×H1655  659万円~ 
スバル  ソルテラ ET-SS(FWD)  71.4kWh  567  L4690×W1860×H1650  627万円~ 
マツダ  MX-30EV MODEL (2WD)  35.5kWh  256㎞  L4395×W1795×H1565  451万円~ 
レクサス  UX300e version C  72.8kWh  512㎞  L4495×W1840×H1540  715万円~ 
BYD  ATTO3  58.56kWh  470㎞  L4455×W1875×H1615  450万円~ 

日産 アリア

アリアには2WDと4WDタイプの2種類があります。前輪と後輪それぞれに高出力モーターが搭載されたe-4ORCEは、日常走行から滑りやすい路面まで、あらゆる走行をレベルアップします。誰もがスムーズに思い通りのドライブを楽しむことができるでしょう。

スバル ソルテラ

スバルにはトヨタと共同開発したスポーツカータイプのガソリン車BRZがあります。ソルテラもBRZ同様、トヨタとの共同開発で誕生したEVで、トヨタ「bZ4X」とは兄弟車になります。それぞれのタイヤにかかる力をモーターが緻密に制御する前後独立型モーターAWDで、滑りやすい路面でも安定して走行できます。

マツダ MX-30EV MODEL

他メーカーのEVと比べると35.5kWhとバッテリー容量が控えめですが、CO2排出量の削減を目指し設定されたモデルです。五感でドライブを楽しめるよう、EVではなかなか味わえない独自の走行音を開発するなどドライバーに嬉しい工夫がなされています。

レクサス UX300e

レクサスのSUVです。レクサスならではの高級感と上質さを持ち合わせたUX300eは、Lexus Safety System+をはじめとする先進の予防安全技術も持ち合わせています。SUVでありながら、街乗りにもおすすめできるコンパクトさが魅力です。

BYD  ATTO3

BYDは中国の電池メーカーから誕生しました。車のメーカーとしての歴史は浅いものの、EV販売台数は今やテスラに続いて世界2位と、驚異的な成長を遂げています。日本国内でも2025年までに50か所のディーラーを展開する予定です。BYDが独自で開発したブレードバッテリーは、EVの課題である熱の持ちやすさもクリアしています。

 

EVの充電はMyプラゴが便利

EVには充電が欠かせません。EVのドライブには、充電ステーションアプリ“Myプラゴ”が便利です。Myプラゴは、遠方のドライブの際に、バッテリー消費量を考慮した目的地までの充電経路をナビゲーションする「充電ルートナビ」機能もついています。土地勘のない場所へのドライブも安心です。
また、街乗りなど近距離のドライブにもプラゴはおすすめです。プラゴの充電器はショッピングモールなど商業施設に多く設置されているため、お買い物のついでにも効率的に充電できます。
Myプラゴの定額プランは、980円(税込)/月、普通充電し放題(1回あたり5時間まで)とリーズナブルな価格設定です。Myプラゴを利用して、より快適なEVライフをお楽しみください。

まとめ

当記事ではSUVのEVについてお伝えしました。従来の機能性や走行性能を維持しつつ、EVならではのテクノロジーを実現した次世代のSUVは、今後もサステナビリティと快適性を両立した選択肢として市場をリードしていくことでしょう。

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