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「捨てるにはもったいなすぎる」ー残り物を救うサービス

FOOD | 2021.11.08

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「捨てるにはもったいなすぎる」ー残り物を救うサービス

世界中で飢餓に苦しんでいる人がいる一方で、日本を含めた先進国ではまだ食べられるのに、毎日多くの食品が捨てられている。いわゆる食品ロス問題。

日本ではなんと600万トンに及ぶ量が毎年廃棄されているそうだ。これが多いことは理解できても、実際にどれだけの量になるのか想像しづらいほどだ。

もったいないと思わないだろうか?

この問題を解決するために、デンマークで開発された「Too Good To Go」と呼ばれるフードサービスアプリが注目を浴びている。登録されたレストランが毎日残り物の情報をオンラインに登録し、ユーザーがアプリ上で購入・支払いをして、お店でピックアップするという仕組みだ。この「捨てるのと同じくらい簡単」というのがToo Good To Goの成功の鍵だという。

ちなみにToo Good To Goは日本語では「捨てるにはもったいなすぎる」という意味をもっている。

しかし実は、食品ロスは「もったいない」だけが問題なのではない。世界の多くの国では食品廃棄物は埋め立てられて処理されている。

この埋め立てられたゴミから排出されるメタンガスなどの温室効果ガスは、二酸化炭素に換算すると、なんと36億トンにも及び、これはなんと世界で排出されている温室効果ガスの8%を占めている事になる。

何気なく捨てられ、もったいないと考えられる食品ロスは地球温暖化の原因にもなっているのだ。

主にヨーロッパの国々で展開されているこのアプリは、2021年9月にはアメリカでもローンチされた。現在世界15カ国で利用され、約3,700万人のユーザーから1日に15万件以上の注文があるそうだ。

今年2021年にはその素晴らしい革新的なアイデアから、社会や地球のためにイノベーションを追求しているサービスに送られる、Fast Companyの「2021 World Changing Ideas Award(世界を変えるアイデア賞)」を受賞した。

日本にはまだ上陸していないが、Too Good To Goに感化され「TABETE」などのアプリが開発された。もっとこれらサービスが普及し、世界中で持続可能な社会実現に向けて足踏みを揃えていきたい。


Source :App Lets You Buy Leftover Food From Your Favorite Restaurants—Saving 150k Meals a Day Globally

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TEXT:
倉若太一 ( Instagram )

PLUGO JOURNALニュースライター。企業・利益中心の開発はいかがなものかと疑問を持ち始めました。いつまでもあると思うな親・金・資源。

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