NEWS
季節外れの猛暑が訪れた日本。快適な暮らしを守るためには、我慢せず楽しむサステナブルな取組みが必要なのでは?世界のサステナブルニュースで、情報のアップデートを。
ウェアラブルデバイスを充電できるウェアラブル発電器
まずはこちら。2010年頃からゆっくりと、しかし確実に私たちの暮らしは「小さなハイテク機器」に囲まれ始めている。スマートフォン、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、これからはVRグラスもそこに加わるかもしれない。
そのような環境下で暮らす私たちにとって、急速に重要性を増しているのが「バッテリー問題」だ。常に小さなモバイルバッテリーを持ち歩いている人も少なくないだろう。
そこにもう1つの解決策として「ユーザー自身が発電する」という方法を提示するプロダクトが、シンガポールの南洋理工大学で開発されている。
エネルギーの群れを作り、革命を起こす「Power-Blox」
よりマクロな視点から見れば、私たちの暮らす都市もまた、それ自体が電力に依存している。
通常は郊外に建てられた発電所から送電線を通じて電力が供給される。つまり、巨大な発電所が、小さな電力需要をまとめて面倒を見るのが今のスタンダードだ。
しかし、スイスのPower-Blox社が開発した「Power-Blox」はそもそもの発想が違う。インスピレーションの源泉は「魚の群れ」で、それぞれが自律的に動きながら必要があれば協調して全体の調和を保つような動きをする、新しい「小型発電所の群れ」を作り出すのだという。
ニューヨークのセントラルパークが、気候変動対策のラボに
世界一の大都市であり、世界でも最大規模の電力需要を持っているニューヨーク。それだけに、環境対策にも大きな責任を持っている。
もちろん、少なくとも一部のニューヨーカーたちはそれに自覚的だ。この度、ニューヨークの象徴とも言えるセントラルパーク全体を「気候変動対策ラボ」として活用する動きが始まった。
都市公園が、どれだけ気候変動に影響を与えうるか。世界で最も有名な公園が、世界で最も有名な実験室にもなろうとしている。
ついに「有料の」無人タクシーが認可 GM傘下で
続いてもアメリカの大都市からの話題をお伝えしよう。自動運転タクシーがビジネスとして本当に成り立つのかどうか、一般社会に溶け込むことができるのかどうかが試される実験が開始された。
GM傘下の自動運転ベンチャー「Cruise」の無人タクシーが、カリフォルニアの規制当局によって6月9日に商業運転を許可されたのだ。アメリカの主要都市としては初めてのこととなる。
自動車はもちろん、自転車も歩行者も非常に多い混雑したカリフォルニアで自動運転タクシーが安全に、そして商業的に成功といえる操業が可能か、注目が集まっている。
ジンベエザメのように獲物を捕らえる、水上ドローン「WasteShark」
最後は、海洋ゴミ問題に取り組むオランダの企業を紹介しよう。
地球の7割が海である、という事実を示すまでもなく私たちの暮らしは海に支えられている。食料としての海産物はもちろん、大地を潤す雨は海から発生する雲によってもたらされるし、地球環境を維持するのに欠かせない生物多様性も海がその大きな部分を支えている。
そんな海を汚す海洋ゴミが大きな問題になっているが、それを「ジンベイザメ」にヒントを得た自律型ドローンで解決しようという取組みがあるという。
【PLUGO JOURNALからのお知らせ】
創刊から約9ヶ月間にわたって平日の正午に更新を続けてきたPLUGO JOURNAL NEWSは、本日をもって更新を一時停止します。
短い間ではありましたが、記事をお読みくださった読者の皆様、興味深いニュースを提供してくださった先進的な取組みを行っている世界中の皆様に深く感謝を申し上げます。
PLUGO JOURNAL自体はこれからも更新が続きますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
編集デスク・塚岡