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住むこと自体がサステナブル― 世界で最も地球に優しい住宅

ARCHITECTURE | 2021.10.29

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住むこと自体がサステナブル― 世界で最も地球に優しい住宅

ただ生活をしているだけでも私たちが様々な環境汚染のきっかけを作ってしまっていることは、否定し難い事実だ。

しかし、SAIT(The Southern Alberta Institute of Technology)がWoodpecker European Timber Framingと共同で建設した家に住めば、話は別かもしれない。

「The Confluence」と名付けられたこの家は、世界で最も厳格なグリーンビルディング評価システムとサステナブル設計のフレームワークである「リビング・ビルディング・チャレンジ(LBC)」の取得を目指して建設されたものだ。

LBCを取得するためには、自給自足やバイオフィリックデザイン(建設物や景色を通じて人間と自然を結び付けるデザイン)の採用、ソーラーパネル、そして低流量トイレの設置など、7つの基準を厳格に守らなくてはならない。

その基準には、再生可能エネルギーによって105%を自家発電すること、井戸や雨水を利用して敷地内に貯めた水を使用すること、建築に使用する製品に815種類の「レッドリスト」に掲載されている有害化学物質を使用しないこと、なども含まれる。

これだけでも相当厳しいことがわかるかが、さらに家が建ったあとも12ヶ月間、これらの基準が守られた「サステナブルな家」であるかどうかをモニターされて合格することで、ようやく取得できるそうだ。

この家の主であるGerton夫妻は、なぜここまで厳しいLBC住宅を建てようと思ったのだろうか。彼らはその理由について、
「家族を持つこと、親になること、そして彼らの人生に責任を持つことが、リビング・ビルディング・チャレンジの家を建てた理由です」と述べている。

生活に要するエネルギーよりも多くのエネルギーを発電し、生活をすること自体が環境に良い。The Confluenceのように次世代にサステナブルを繋げる住宅が世界中で建設されていくこと楽しみにしたい。


Source :“The Confluence” wins national, international awards in sustainable building

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TEXT:
倉若太一 ( Instagram )

PLUGO JOURNALニュースライター。企業・利益中心の開発はいかがなものかと疑問を持ち始めました。いつまでもあると思うな親・金・資源。

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