数年前、スウェーデンのジョガーたちが公園や広場、歩道でゴミに遭遇することに疲れ、とても奇妙なスポーツを考案した。
その名も「プロギング」。
See what joggers in Sweden are doing to combat a trash problem in local parks. 🏃♀️🌱 https://t.co/6Fs0Scef3M#plogging
— StormGeo (@StormGeo) July 6, 2021
「プロギング」という言葉はその独特な活動内容から、スウェーデン語で「拾う」を意味する「plocka upp」と英語の「jogging(ジョギング)」を合わせて作らている。週に一度のランニングを利用して、途中で見つけたゴミを拾うというコンセプトのもと新しく考案されたこの種目はすぐに広まり、注目を集めた。
プロギングではゴミを拾うために屈んだり、しゃがんだりする必要があり、また集めたゴミを運ぶときに腕の筋肉も確実に鍛えらるため、通常のランニングよりもはるかに体力を要し、より効果的な運動を期待できる。
また、プロギングは体力面だけではなく精神面でも非常に優れている。他の「プロガー」との交流を促進するだけでなく、ゴミ袋を片手にプロギングをしていると、道行く人が「ありがとう」や「ブラボー」などの言葉を掛けてくれる。
人に褒められることで、多幸感をもたらすエンドルフィンの二重効果による強力なリラックス効果と、環境のために良いことをしたという満足感も得ることができるのだ。
プロギングの独創的で少々世間離れした側面は、汚染やプラスチック廃棄物の問題に人々の関心を集めるという、プロギングの最大の強みである。楽しく、抑圧的でないクリーンなアプローチを促進することで、プロギングは通常の啓発キャンペーンよりもはるかに効率的に目的を達成することができるそうだ。
身体的・精神的・環境的に良いといった「三方よし」のプロギングが世界中で広まることを期待している。
Source Plogging: What is Sweden’s new green sport?