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EVオートキャンプは、
楽しみたいことだけ、楽しめばいい
ついに目的地のウォーターパーク長瀞に到着。
私にとって初めてのEVオートキャンプで決めたルールは1つだけ。
「楽しみたいことだけを、楽しむ」
地元食材を仕入れて、キャンプ地へ
事前にリサーチしていた、地元食材が手に入る「道の駅 みなの」と「フジマート長瀞店」に寄って、予約しておいたキャンプ地のウォーターパーク長瀞に到着。
Tesla Model Xの積載力に物を言わせて、私の愛車である折りたたみ電動自転車も連れてきている。
実はこれが、私にとって初めてのEVオートキャンプだ。決めたルールは1つだけ。
「楽しみたいことだけを、楽しむ」
静かな川辺に響く
夜を迎える準備の音
長瀞と言えば、夏はライン下りに川遊びと一大観光地になる。
しかし、冬になればこのとおり。キャンプ場にも私を含めて3組ほどしかおらず、川の水が流れる音と私がペグを打ち込む音だけが響いている。
冬のキャンプに長瀞を選んだのは、この静けさを求めてのことだ。しんしんと下がっていく気温、川の音、そして夕日だけが私とともにある。
電気の力も
借りながら、
夜を待つ
EVキャンプ最大の魅力は「超大型のバッテリーがつねに傍らにある」ということ。
持参したモバイル電源と組み合わせて、自動調理器や電気ケトルも使いながら夕食の準備を進めていく。
もちろん、焚き火で調理をすれば、それはそれで趣があることは、私も知っている。
でも今回のルールは「楽しみたいことだけを、楽しむ」。慣れない焚き火調理で失敗するよりも、埼玉県名産の深谷ねぎを入れたクリームシチューを自然のなかで楽しむことを優先したい。
火を起こして、
静かに夜を待つ
自動調理器で夕食を作りながら、暖をとるためにも火を起こす。
それならば、と取り出したのは埼玉県産ブランドポークのベーコン。スキレットで焼きながらシチューの仕上がりを待つ。
電気に任せられるものは電気に、と大胆な選択ができるのはEVキャンプならでは。
もちろんキャンプの醍醐味でもある焚き火も楽しめる。
冬の寒さを
楽しむ余裕を
手に入れた
自動調理器に任せっぱなしだったシチューが完成。もちろん、失敗はない。
地ビールを開けて、楽しい冬の夜が始まった。
私には、キャンプでのカレー作りに大失敗した苦い記憶がある。鍋ごと丸焦げにしてしまい、文字通り苦い思い出だ。
そういう失敗も楽しみのひとつ…と言えるほどは大人でない私にとって、EVキャンプによって得られる心の余裕は本当にありがたいものだ。
温かい夜が
更けていく
シチューで温まり、焚き火にあたりながら静かな時間を過ごす。
ここで、今回のEVキャンプで絶対にやりたかったことを実行に移した。焚き火で温めた熱燗だ。
大きめのポットを火の中に入れて湯を沸かし、その湯で直接、地酒の瓶を温める。
もちろん電気ケトルで温めてもよかったが、こればっかりは焚き火が画になる。まさに「楽しみたいことだけを楽しむ」のルール通りの夜になった。